少女の“悪夢”がそのまま映画になった!
ストーリー:両親が帰宅したことを告げる姉が悪態をつく中、ロザリーン(サラ・パターソン)はベッドで夢を見ていた。そこでは狼に食い殺された姉の葬式が営まれている。祖母(アンジェラ・ランズベリー)が、暮らす森の中の家でロザリーンは、腹まで黒い狼の話を祖母から聞く。むかし、眉毛がつながった行商人の男が、村の娘を見初めて結婚したが、用を足しに行くと庭に出たまま戻ってこなかった。待ちくたびれた花嫁は別の男と結婚、三人の子供をもうける。ある夜、前の夫がふらりと家にやってきて、自分の子供ではないとののしり、その場で狼に変身するが、戻ってきた夫に殺される・・・。
出演:アンジェラ・ランズベリー、サラ・パターソン、スティーヴン・レイ、デヴィッド・ワーナー、グレアム・クラウデン、テレンス・スタンプ、ブライアン・グローヴァー
★★★★★ ホラーではない。
これはホラーでなく、ダークファンタジーに位置づけられる作品だと思います。公開当時はオオカミがでてくる特撮のみで有名だったのでホラー扱いですが、イギリスの作品ゆえなのでしょうか、全編がいい意味で箱庭的な雰囲気があり、今でも好きな世界観です。思春期の不安な状況もよくにじみでています。
★★★★☆ 怖い中にある不思議なファンタジック作風。
童話「赤ずきんちゃん」を新解釈で描いたクラシックブラックファンタジー。実に面白い作品です。思春期の少女の見る悪夢という舞台に見事に描いた。ちょっとグロテスクなシーンも出てきますが見ごたえあります。描かれているテーマは深い。哲学、心理学、童話学、あと歴史学もあるかな。童話とかファンタジー系好きな方、少しグロテスクな映像大丈夫な方は見るとなんとも言えない複雑な気分になる。良い意味でも悪い意味でも。でも今みると流石に作風が古い。これは否めない。よって減点一つ。★四つ。
作品の詳細
作品名:狼の血族 |
原作名:The Company of Wolves |
監督:ニール・ジョーダン |
脚本:アンジェラ・カーター |
公開:イギリス 1984年9月21日、日本 1985年6月8日 |
上映時間:95分 |
制作国:イギリス |
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