アイズ・ワイド・シャット

スタンリー・キューブリック監督が最後の作品で挑んだ多くの事柄。 それは性的な精神世界への旅立ちである。 心に浮かぶ妄想、決して目が離せないサスペンス。

アイズ・ワイド・シャット

公開:1999年

ジャンル:ミステリー/サスペンス

主演:トム・クルーズ、ニコール・キッドマン

ストーリー

クルーズの演じる医師は、彼の妻(キッドマン)から性の欲望を告白されたことが引き金となり ― それが恐るべき殺人事件に発展していくとも知らずに ― 自らの結婚生活を脅かすほどエロティックな衝動に埋没していく。

視聴者の声

ハリウッド製なのにフランス映画のような倦怠感が漂い続けている不思議な映画です。ツインピークスのような辻褄合わせは皆無の「隙の無い思わせぶり」な演出は,鬼才キューブリックが丁寧に作った証。
真面目な医者と画廊に勤めるようなアート系の妻の心の行き違いがリアル。その行き違いが心の負荷となり,トム・クルーズ演じる堅物の医者がエロスを求めて暴走し始める。
暴走はするのだけれど,いたるところで女性という存在の他者性に当惑し,良識の世界に戻ろうとする。ところが,戻ろうとしても戻れないかもしれないヤバい事件に遭遇。
こういう内容の映画なのだが,随所に散りばめられたエロスの描写はカモフラージュ。巧みに描かれた小心な男性の心理こそ,この映画の見所である。

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キューブリック監督の作品はほぼ観賞しました。最初、キューブリック監督の遺作という事でかなり期待して観賞したのですが、あまりにも普通の(普通は言い過ぎかもですが…)生活を描いているというか、ありきたりなテーマに思え、儀式のシーン以外、中々映像に集中出来ませんでした。
しかし何回か観賞するにつれ、味が出るといいますか…完璧主義のキューブリック監督がこだわったであろうディテールが良く観えてくるようになり、今では好きな映画になりました。

退屈から何気なく一歩踏み込んでしまったせいで、知らなくてもよかったかもしれない現実に巻き込まれる。人間の業の深さを感じます。オススメです。

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