『白昼の決闘』のジェニファー・ジョーンズと『疑惑の影』のジョセフ・コットンが主演する映画
ストーリー:イタリアの戦線で英軍将校アラン・クイントン(ジョセフ・コットン)は、戦友ロジャー・モーランド(ロバート・サリー)に頼まれて、ラブレターを何度か書かされた。相手はロジャーが将校舞踏会で知り合ったヴィクトリア・レミントン(ジェニファー・ジョーンズ)という女性であった。ロジャーが休暇で帰国する時、彼女と結婚しようかなというと、アランは激しく反対する。ロジャーの女性観とヴィクトリアの男性観が、余りに違いすぎることを知ってるからだった。その後アランは重傷を負い入院した。ロジャーの見舞状に明日ヴィクトリアと結婚するという追白を読んだ時、アランの心はくもる・・・。
出演:ロバート・サリー、ジョセフ・コットン、アン・リチャーズ、ジェニファー・ジョーンズ、グラディス・クーパー、アニタ・ルイーズ、ロバート・サリー
★★★★★ モノクロの中に鏤められたロマンス
ジョーンズの美しさと愛らしさがこの映画の魅力だけではないのです。ストーリー設定は若干疑問符がつきますが、それは1時間半の中で語り尽くすことの困難さゆえですから、大目に見ましょう。ジョゼフ・コットン演じるアランを思うあまり自分が犯した過去により彼から身を引こうとするジョーンズの健気さ。その過去の遠因がアラン自体にあるという糸がもつれたような状態にアラン自身も当惑する。サスペンス要素も加味されたストーリー展開。そして、この物語の核心は記憶喪失というありふれたモチー軸に軸に一人の女が過去の自分、そして現在の自分の二人共々同じ男を愛していた、そして愛しているという、誠にややこしい展開に感動する私でした。記憶喪失という映画や小説にありがちなモチーフは70年前の作品なのに色あせていません。
作品の詳細
作品名:ラブ・レター |
原作名:Love Letters |
監督:ウィリアム・ディターレ |
脚本:アイン・ランド |
公開:1945年10月26日 |
上映時間:101分 |
制作国:アメリカ |
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