ラブ・ロマンス

ライアンの娘

アイルランドの寒村を舞台に、夫との愛に満足できない人妻と戦場のトラウマを抱えた英国将校の不倫を描いた不朽の愛の名作

ストーリー:1916年、独立運動が進行するアイルランドの海辺に面した小さな村。居酒屋で働く若く美しい娘ロージー・ライアン(サラ・マイルズ)は、長年慕っていた真面目な中年教師チャールズ(ロバート・ミッチャム)と、念願叶って結婚する。しかし幸福な気持ちも束の間、彼女は激しい求愛に応じてくれない夫に次第に物足りなさを感じ始めていった。そんなある日、村にランドルフ(クリストファー・ジョーンズ)という若い英軍将校が駐在のため赴任してくる。どこか陰のある美貌の彼にロージーは心惹かれていく・・・。

出演:ロバート・ミッチャム、サラ・マイルズ、クリストファー・ジョーンズ、レオ・マッカーン、トレヴァー・ハワード、バリー・フォスター、エヴィン・クローリー、アーサー・オサリヴァン、マリー・キーン、ジョン・ミルズ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ アイルランドの自然と人々

大好きな映画です。リーン監督の作品いずれも素晴らしいのですが、この作品は特に、人間の嫌なところがこれでもかと描かれていて、気持ちが苦しくなるほどです。アイルランドの壮大な美しい自然との対比において、それは一層強く胸に迫ってきます。それでいて、恋愛における男女の心の揺れ、迷い、本能がとても丁寧に描かれて、性愛の表現もとても美しいと感じました。忘れられない場面の一つです。登場人物についても、ひとり一人、とても丁寧な像がつくられており、表現者も皆、素晴らしいです。特に一切のセリフなく、表現しきっているジョン・ミルズの演技には圧倒されます。かれの存在は道化の立ち回り役、と思っていた観客は、結局、一番誠実だったのは彼であることに気づかされます。トレバー・ハワードの豪快かつ優しさに溢れた神父も良いですし、クリストファー・ジョーンズの憂いある演技も素敵でした。

★★★★☆ ゆっくりと時間が経過して丁寧な映画

不倫映画は、沢山ありますが、『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』の監督デヴット・リーンも2本製作しています。『逢びき(1945年)』『ライアンの娘(1970年)』です。美しいイングランドの風景とヒースの花、テッポウヨリの花等が美しく撮られていたり、大しけの中の武器の陸揚げなど撮影技術が凄くやはりアカデミー賞の撮影賞を取っていました。デビット・リーンの映画らしく長い(3時間15分)ですが、ゆっくりと時間が経過して丁寧な映画だと思いました。決して飽きることはなく、素晴らしい映画だと思いました。

作品の詳細

作品名:ライアンの娘
原作名:Ryan’s Daughter
監督:デヴィッド・リーン
脚本:ロバート・ボルト
公開:アメリカ 1970年11月9日、日本 1971年4月24日
上映時間:195分
制作国:アメリカ
製作費:1300万
興行収入:3000万ドル
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