ノーマ・シアラーがヴェネチア映画祭で主演女優賞を受賞した他ロバート・モーレィと共にアカデミー賞でノミネートされた。
ストーリー:オーストリアの皇女マリー・アントワネット(ノーマ・シアラー)は意に沿わぬ結婚をさせられるが、フェルセン伯(タイロン・パワー)と知り合い真実の愛を知る。しかし、フランス革命が勃発し・・・。
出演:ノーマ・シアラー、タイロン・パワー、ジョン・バリモア、ロバート・モーレイ、アニタ・ルイーズ、アルバート・デッカー、バリー・フィッツジェラルド
★★★★★ 世界史には詳しくないが・・・印象が変わった。
この映画を観て、民衆は冷静な判断力を失った暴動のように思えて、ルイとアントワネットもかわいそうだな~と感じました。まあ、作品の演出次第で見方も変わるでしょうが、従来はルイとアントワネットのほうを「悪」だと感じていた点が大きかったので、この映画を観てフランス革命に対する違った視点に気づくことが出来ました。そういう意味で個人的にはとても良い作品に巡り会えたと感謝しています。
★★★★☆ 一人の女性として
マリー・アントワネット。まだ少女なのに政略結婚させられ、当初はルイ16世とも心を通わせる事が出来ず、寂しい生活だったようですが、のちにフェルセン伯爵との恋愛は有名ですよね。こちらの映画は、とても古いものなので白黒なのですが、それでも当時としては絢爛豪華な衣装で撮影されていると思います。髪型は史実よりも抑えめだったと思いますが、ドレスや宝飾品など白黒でも素敵なのが良く分かります。私はマンガで読んだ『ベルサイユのバラ』を思い起こしつつ、視聴しましたが映画では知らなかった事も描かれていました。ルイ16世役の俳優さん、イメージぴったり。ふくよかで大人しくて奥手で、でも静かにマリー・アントワネットを愛しているのが分かります。国費を使い込んだと言われるマリーですが、映画ではそこまで酷い浪費具合はみえませんでした。あと少しで逃げられると言う場面は緊迫感があり、捕まったあと、そして処刑台に向かう際の疲れ果てた、生きる希望のない表情、とても悲しげでした。時代が違えば幸せだったのか、それは分かりませんが革命まで勃発させてしまったのは事実です。一人の女性として、幸せだったのかどうか、それは彼女の気持ちだけが分かるものだと感じました。
作品の詳細
作品名:マリー・アントワネットの生涯 |
原作名:Marie Antoinette |
監督:W・S・ヴァン・ダイク |
脚本:クローディン・ウェスト、ドナルド・オグデン・スチュワート、エルンスト・バイダ |
公開:1938年7月8日 |
上映時間:150分 |
制作国:アメリカ |
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