『フランケンシュタイン』と『フランケンシュタインの花嫁』で名を馳せながら、謎の死を遂げたジェームズ・ホエール監督に焦点を当てた、繊細かつ重厚なる人間ドラマ
ストーリー:『フランケンシュタイン』、『透明人間』など、1930年代の恐怖映画で一世を風靡したハリウッドの監督ジェームズ・ホエール(イアン・マッケラン)は、映画界を引退した50年代、ロサンゼルスの自宅で隠遁生活を送っていた。そんな折り、海兵隊出身の庭師クレイトン(ブレンダン・フレイザー)が家に出入りするようになり、ホエールは彼に絵のモデルを依頼する。一方ホエールの経歴を知ったクレイトンも、彼に興味を抱き始めるが・・・。
出演:ブレンダン・フレイザー、イアン・マッケラン、リン・レッドグレイヴ、ケヴィン・J・オコナー、ロリータ・ダヴィドヴィッチ、デヴィッド・デュークス、マーク・キーリー、ロザリンド・エアーズ、マーティン・フェレロ、コーネリア・ヘイズ・オハーリー
★★★★★ じっくり見て下さい。
主演は名優イアン・マッケラン。そして相手役はなんとブレンダン・フレイザー。コメディ俳優と思われがちな彼が役者としての底力を見せてくれます。マッケランは脳の病から幻覚に悩まされる元映画監督。そしてホモです。このシチュエーションに最初は引いてしまったけど、二人の間の奇妙な友情(ホモの関係ではない)と、人生の転換が静かに、しかもしっかりと描かれていて不思議と格調高い。何回か見たけど、そのたびにいろいろ考えてしまう映画です。ラストシーンもまた救われます。
★★★★☆ シンプルながら秀作
『フランケンシュタイン』を製作した監督、その偉大な芸術家の晩年と、謎に包まれた死を描くストーリーです。大人っぽい、そして男っぽい、そんな映画です。ちなみに実話を元にした物語です。イアン・マッケラン の演技と、過去と現在が見事に交差する脚本は見応えがありました。なにかに挫折した、なにかを成し遂げた、虚無感を持つ大人は一見の価値ありです。
作品の詳細
作品名:ゴッド・アンド・モンスター |
原作名:Gods and Monsters |
監督:ビル・コンドン |
脚本:ビル・コンドン |
公開:アメリカ 1998年11月4日、日本 2000年12月23日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1000万ドル |
興行収入:650万ドル |
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