『ラストエンペラー』『ラストタンゴ・イン・パリ』の名匠ベルナルド・ベルトルッチが常識を超えた母と息子の禁断の愛を大胆に描いた意欲作!
ストーリー:突然の事故で夫を失った世界的オペラ歌手カテリーナ(ジル・クレイバーグ)は、思春期を迎えた息子ジョー(マシュー・バリー)を伴ってニューヨークから公演先のイタリアへ移り住む。仕事にかまけて息子の誕生日を忘れていた母親に背を向けたジョーは、麻薬に手を染める。禁断症状に苦しむジョーを前になすすべのないカテリーナは、息子を胸に抱き、その股間へと手を伸ばす・・・。
出演:ジル・クレイバーグ、マシュー・バリー、アリダ・ヴァリ、トーマス・ミリアン、ヴェロニカ・ラザール、レナート・サルヴァトーリ、フレッド・グウィン、ロベルト・ベニーニ、ラウラ・ベッティ、ピーター・アイア
★★★★★ 月夜
大作『1900年』の後の作品だったと思います。監督の疲れを感じたのは気のせいか。月は母の象徴、でも子どもが求めているのは、 強い父性で母の愛を断ち切れない。そんなどろどろした心象風景が続きます。この監督の特にこの映画のねばりのある演出には、 すこし疲れましたが、『1900年』『ストエンペラー』と同様に ファーストシーンとラストシーンを関連づける 演出スタイルは好きで様式美を感じさせます。
★★★★☆ 危うい親子関係
ベルトルッチの作品はどこか危なっかしい人間関係が出てくる。これも近親相姦一歩手前までゆく母親と息子の物語。これらは『1900年』や『ラスト・エンペラー』なんかと共通した雰囲気だ。母親はオペラのスター歌手で息子を離婚後手許で育てきたのに、充分に愛情表現ができずに年数ばかり過ぎていたというもの。そのクセ息子にガールフレンドができると、怒ったりする。息子は屈折した表情で親を見ている。人間の有り様を描いたものだが、少々冗長な印象もある。
作品の詳細
作品名:ルナ |
原作名:La Luna |
監督:ベルナルド・ベルトルッチ |
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ、ジュゼッペ・ベルトルッチ、クレア・ペプロー |
公開:1979年9月30日 |
上映時間:142分 |
制作国:イタリア、アメリカ |
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