移民の少年の人生を変えたのは、彼の音楽との出会いだった
ストーリー:イギリスの町ルートンで暮らすパキスタン移民の少年ジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)。音楽と詩を書くのが好きな彼は、日々の生活の中で鬱屈と焦燥を抱えていた。閉鎖的な街の中で受ける人種差別や、保守的な父親との確執など、彼の悩みは尽きない。だがそんなある日、モヤモヤをすべてぶっ飛ばしてくれる、ブルース・スプリングスティーンの音楽と衝撃的に出会い、彼の世界は180度変わり始めていく・・・。
出演:ヴィヴェイク・カルラ、クルヴィンダー・ギール、ミーラ・ガナトラ 、ネル・ウィリアムズ、アーロン・ファグラ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ロブ・ブライドン、ヘイリー・アトウェル
★★★★★ 精神的な成長
世代連鎖を断ち切った。自律の話です。まだまだ、これは一般的な話だと思う。自律してない親は、受け継がれた価値観や他人軸の評価で判断してしまう。それは、その時に親自身が選んだ事で、親自身の道は歩けたんだと思う。それは間違いではないけど、自律していかないと、それが唯一の答えだと信じこんでしまう。思い込みみたいに。自律していない人は、他人が自分と違う決断をすると、自分が不安で仕方なくなる。自分が自分自身で、決断してないからだろう。ただ、流されてみて、無意識でも、どこか腑に落ちない、自分の道に後悔する部分があるからではないかと思う。この父親も自分の不安で、息子、自分に不安をつきつけてくる存在に見える相手を潰そうとする。息子は父親を脅かしてはいない。父親の劣等感とか怒りが、自分を脅かす脅威に感じさせてる。息子と一緒に、父親も成長してました。息子の方が大人でしたね。怒りや劣等感を基盤、基準に生きると何も変わらない。とスピーチしてる。私は主人公程の年齢で、そこまで気がつけてませんでしたよ!やっぱり、自分を動かすのは自分、でいる事が、大切なんだな。と思える作品でした。個人の中の争いが、始めての集団=家族の中に争いを起こし、その憤りを家族外のコミュニティーで、新しい争いを起こす。自分の中を平和に導けるのは、自分自身しかいません。
★★★★☆ 気になっている人は是非とも鑑賞してみて!
予告の段階では好みじゃなさそうだったけど評価が高かったので鑑賞してみたらおもしろかった。出自国のハンデの中で生きる主人公の成長と葛藤が素晴らしい作品。個人的にミュージカル映画のいちいち歌って踊り出すところが意味不明で集中力が途切れたりしてしまうので苦手なのだが、この映画に関してはミュージカル風(?)なところも流れを壊さず作品に合ったコミカルさが自然でハッピーな気分になれてむしろアリ。高評価も納得の作品。
★★★☆☆ 観る人の年齢による
主人公と同世代で青春時代を過ごした方には共感できるところが多いと思います。この時代の音楽に興味が無い、カセットテープを使ったことが無い世代には退屈かも知れません。
作品の詳細
作品名:カセットテープ・ダイアリーズ |
原作名:Blinded by the Light |
監督:グリンダ・チャーダ |
脚本:グリンダ・チャーダ |
公開:イギリス 2019年8月9日、日本 2020年7月3日 |
上映時間:117分 |
制作国:イギリス |
製作費:1500万ドル |
興行収入:1800万ドル |
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