ドラマ

ボビー BOBBY

”ロバート・F・ケネディ暗殺”の衝撃が映し出す、歴史に隠された社会派ヒューマンドラマ!!

ストーリー:海外の要人たちが訪れるこの由緒あるL.A.アンバサダーホテルに、新たにその名を刻もうとする人物がいた。-ロバート・F・ケネディ-。 “ボビー”の愛称で親しまれている若き上院議員は、カリフォルニア州の予備選挙を圧倒的な大差で制し、パーティー会場は歓喜の笑顔で埋め尽くされ、それぞれに悩みを抱えた人々も、この瞬間はそれを希望と変えていた。しかし、“勝利のスピーチ”直後、悲劇は起こった。1968年6月5日アメリカの希望、暗殺。事件16時間前、L.A.アンバサダーホテルに偶然居合わせた22人の様々な想いを描く・・・。

出演:アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、イライジャ・ウッド、リンジー・ローハン、ヘレン・ハント、クリスチャン・スレーター、ウィリアム・H・メイシー、ヘザー・グラハム、ローレンス・フィッシュバーン、アシュトン・カッチャー、エミリオ・エステベス、シャイア・ラブーフ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 結構豪華。

『アグリー・ベティ』でファンになったフレディ・ロドリゲスの作品を集めるために購入しました。とはいうものの、イライジャ・ウッドが好きだった頃、レンタルで何度も見ていた作品だったので今更感はあったのですが、何度見てもいい感じ。役者さんたちが豪華すぎてなんともいえません。DVDコレクションに加えたいとずっと思っていた作品だったので、フレディのおかげでふんぎりがついて購入できて良かったです。シャイア・ラブーフなんかも初めて見た頃は全く知らなかった役者さんで、やっぱり豪華。特にウィリアム・H・メイシーとローレンス・フィッシュバーンが最高。バラバラだった人間関係が、最後にひとつになるという手法の映画はたくさんあるものの、この作品はその中でもかなり大好きな作品です。

★★★★★ 今尚惜しまれる「果たされなかったボビーの夢」

兄、J・F・ケネディを主人公に据えた作品『JFK』や『13デイズ』を思い浮かべたが、どちらとも性格を異とする作品だった。R・F・ケネディは声とニュース映像でのみ登場した。しかし彼の肉声からは、彼が未来のアメリカに持っていたの輝かしい希望や、彼の言葉に共感した多くの人々の期待、更には1968年のアメリカの様子が、判り易く伝わった。歴史に「もしも」は無意味だが、それでも尚、もしも彼が生きていたら今のアメリカとは違っていたのではないか、いかに大切な希望の星を失ってしまったか、そんな「今のアメリカ」の思いが伝わってくるような気がする。ここに登場した多くの名優たちの中で、印象深かったのはシャロン・ストーンとデミ・ムーア。年相応のしわを隠すことも無く、夫の不倫を悲しみ涙するもう若くは無い女の悲しみを演じるシャロンには、さんざん叩かれた『氷の微笑2』のようなつっぱっりは全くなかった。美容師役シャロンを相手に、台詞ではあったけれどやはり「美貌の峠を過ぎた女」の悲しみを語った飲んだくれのラウンジ歌手役デミ・ムーアにも、シャロンより実年齢で4歳若いとはいえ「今の自分」を受け入れた彼女自身が見て取れた。構成は『シリアナ』に似て、一見ばらばらに語られたRFKとは直接には無関係の人々の生活や人生が、盛り上がる緊張感の中、最後の一瞬にひとつに収束する。実に見事だった。全編に亘って使われた彼のメッセージの重みを、再認識させられた。

★★★★☆ アメリカの病巣、人々の苦悩

実は、さほど期待せず、「一応、見ておこうかな」ぐらいの気持ちで見たのだが、意外にも(というと語弊があるが)、見る価値のある作品だった。ロバート・F・ケネディ暗殺の現場となったアンバサダーホテルの、その当日を描いた群像劇、ということで、「パラパラした感じの、オムニバス的な映画なのかな?」と思いながら見た。確かに、見始めた段階では、そのような印象もなきにしもあらずであったが、クライマックスに向けて、並列的に描かれた幾つものエピソードが次第に収斂していくさまは、なかなか見応えがあった。最終的に悲劇的な結末を迎えることが分かっていながら、その直前の、歓喜に沸き立つ人々の姿を見るのは、何とも言えない痛ましい緊張感のようなものを感じさせられた。アメリカという国の抱える病巣や、さまざまな立場にある市井(しせい)の人々の痛みや苦悩が端的に描かれ、「ああ、アメリカは、こういう国なんだな。人々は、こういうことで苦しんできたんだな」ということが、ダイレクトに伝わってきた。アメリカを知る上で、また、人間を知る上で、見ておいて損のない作品だと思う。

作品の詳細

作品名:ボビー
原作名:Bobby
監督:エミリオ・エステベス
脚本:エミリオ・エステベス
公開:アメリカ 2006年11月17日、日本 2007年2月24日
上映時間:120分
制作国:アメリカ
製作費:1400万ドル
興行収入:2000万ドル
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