ラブ・ロマンス

女相続人

財産を巡り、内向的な女性が父との葛藤や恋人との愛憎によって変貌してゆく姿を描く

ストーリー:ニューヨークの高級住宅街に、医師である父親と妹と一緒に暮らすキャサリン(オリヴィア・デ・ハヴィランド)は、内気で不器量な娘だった。ある日、いとこマリアン(モナ・フリーマン)の婚約パーティでモリス(モンゴメリー・クリフト)という青年と知り合い、たちまち彼に夢中となったキャサリン。ところが父親は、モリスが財産狙いで彼女に近づいていることを見抜き、彼と結婚するなら相続権を放棄するようキャサリンに言い渡す・・・。

出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド、モンゴメリー・クリフト、ラルフ・リチャードソン、ミリアム・ホプキンス、ヴァネッサ・ブラウン、レイ・コリンズ、モナ・フリーマン、セレナ・ロイル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 奥の深い映画

主演のオリヴィア・デ・ハヴィランドがすごい。前半の、心優しい、けれども内向的で・見栄えのしない姿と、後半の、蝶が羽化するように美しく変身した姿の演じわけが見事です。特に、後半のキャラクターは、美しく、しかも心冷たい女性なわけですが、その姿に、主題歌、マルティーニの「愛の喜び」がかぶります。「愛の喜びはつかの間で、愛の苦しみは一生続く」ヒロインは、最後の場面で愛を人生から締め出したわけですが、おそらく、そのことに一生苦しむだろうな、と感じさせるラストで、厚みのある人物造型がなされています。

作品の詳細

作品名:女相続人
原作名:The Heiress
監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:ルース・ゲーツ、オーガスタ・ゲーツ
公開:アメリカ 1949年10月6日、日本 1950年11月21日
上映時間:115分
制作国:アメリカ
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