悪辣なボスが労働者たちを支配する波止場ではみだし者の青年が正義に目覚める感動作！
ストーリー：ニューヨークの波止場で働く不良青年テリー(マーロン・ブランド)。彼は、町を牛耳るジョニーの命令で自分の兄が仲間を殺す現場を目撃。町の正義派バリー神父や被害者の妹イディらの怒りをよそに、事件は闇に葬られようとしていた。そんなある日、ジョニー一味が教会を襲い、居合わせたイディ(エヴァ・マリー・セイント)は危ないところをテリーに助けられる。偶然出会った２人はやがて親密に。兄を殺されたイディの悲しむ姿にたまりかねたテリーは、神父に真実を告白するが・・・。
出演：マーロン・ブランド、エヴァ・マリー・セイント、カール・マルデン、リー・J・コッブ、ロッド・スタイガー、パット・ヘニング、リーフ・エリクソン、トニー・ガレント、マーティン・バルサム
★★★★★ 社会派映画の真骨頂
男達の殴られる痛みが伝わってきます。物理的な痛さだけではなく、過酷な労働と搾取、出口の見えないマフィアの支配、暴力の怖さと痛さがモノクロの画面からこれでもかと・・・。社会派映画の真骨頂だと思います。実話ですから当時の観客はもっと共感したろうな、と思います。問題提議の明確な制作者、演技力のある（クセもある）俳優達が素晴らしい。マーロン・ブランド、リー・Ｊ・コッブ、カール・マルデン、ロッド・スタイガー、全員が映画界を支えた個性派名優です。歴史に残る映画を選ぶとすれば５本の指に入る傑作だと思います。
作品の詳細
| 作品名：波止場 |
| 原作名：On the Waterfront |
| 監督：エリア・カザン |
| 脚本：バッド・シュールバーグ |
| 公開：アメリカ 1954年7月28日、日本 1954年6月24日 |
| 上映時間：108分 |
| 制作国：アメリカ |
| 製作費：91マドル |
| 興行収入：960万ドル |
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