知的なニューヨーク・ウーマンが自分探しをする心の旅を描いた心理ドラマ
ストーリー:50歳の哲学教授マリオン(ジーナ・ローランズ)は、外科医の夫や娘と平穏に暮らしている。何不自由なく、幸福な人生をおくってきたはずだった。そんな彼女の考えを揺さぶるような出来事が、ある日起きる。著作の執筆のために借りたアパートで、マリオンは隣室の精神科医に通う女性の告白を耳にした。”もうひとりの自分”、そんな言葉に導かれ、マリオンは自分を見つめ直すことに。すると、夫や娘、友人、昔の恋人の思わぬ本音が聞こえてきた・・・。
出演:ジーナ・ローランズ、イアン・ホルム、ミア・ファロー、ジーン・ハックマン、 ジョン・ハウスマン、ベティ・バックリー、ブライス・ダナー、サンディ・デニス、マーサ・プリンプトン、ハリス・ユーリン
★★★★★ 心が揺さぶられるような感動を覚えるアレンの傑作
主人公は50歳になったある高名な女子大学の学部長をしている哲学の教授である。お互い二度目の結婚である旦那は優秀な心臓外科であり、二人とも社会的には成功者として認識されている。主人公もそう自覚していたのだが、ある出来事をきっかけに、その成功が表層的なものであるだけでなく、彼女のこれまでの生き様が体裁に拘り、他者から疎んじられるようなものであることに気づく。そして絶望的な真実が明らかになる。しかし、50歳という年齢からもう何も未來はないという諦念から、彼女は違う一歩を踏み出すのである。老いることへの不安に悩まされる人には勇気を与えてくれるような作品である。あくまでトーンは暗いが、心が揺さぶられるような感動を覚えるアレンの映画作りのうまさに唸るような傑作だと思う。主人公のジーナ・ローランズが非常にいい味を出している。
★★★★★ ジーナ・ローランズが美しい!!
面白いって言われて見た『アニー・ホール』が自分には合わず、なんとなく遠ざけていたウディ・アレンの映画。『グロリア』で見たジーナ・ローランズがあまりにカッコよかったので安価なこともあり購入して見たら、なんともステキな映画。夫カサヴェテスにも負けないくらい、魅力的な女性が表現されている。詰まっているようで実は空っぽの女。そんな彼女が真の生き方を見つけて歩きだすまでの物語。少し大人の女性が見るにはとてもステキな映画です。主人公の友人役の女優さんがパルトロウにそっくりで「似てるな〜」と思って見ていたら、彼女の実母とのこと。あまりに似ていて本当に驚きました。
★★★★☆ 昔から好きな映画です。
中年のインテリ女性が、自分の感情と向き合わずに今まで生きてきたことに気づく・・・。自分では満足な人生を送っていたと思っていたのに、実際は大事なものから目をそらしてきた。というのが大雑把なストーリーです。自分の内面を見つめたくなった時に観たくなる、シリアスな映画です。
作品の詳細
作品名:私の中のもうひとりの私 |
原作名:Another Woman |
監督:ウディ・アレン |
脚本:ウディ・アレン |
公開:アメリカ 1988年10月14日、日本 1989年6月24日 |
上映時間:77分 |
制作国:アメリカ |
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