生きる希望をつないだのは、無限の愛
現在73才のスティーヴン・ホーキング博士、その50年分の半生を描いた映画
ストーリー:1963年、ケンブリッジ大学で理論物理学を研究するスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は、中世詩を学ぶジェーンと恋に落ちるが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症、余命2年と宣告される。妻となった彼女の支えで研究を進め時の人となるが、介護と育児に追われる彼女とはすれ違い、病状も悪化していく・・・。
出演:エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、マキシン・ピーク、チャーリー・コックス、エミリー・ワトソン、ガイ・オリヴァー=ワッツ、サイモン・マクバーニー、アビゲイル・クラッテンデン、シャーロット・ホープ、デヴィッド・シューリス
★★★★★ すごい
エディの迫真の演技に圧倒されました。ストーリーは淡々と進んでいく感じでしたが、症状が進んで必要な処置をほどこされたあと。声が出せなくなったところで、文字盤による意志の疎通を訓練する妻。彼が唇の動きで気持ちを伝える場面で嗚咽しました。(映画館でなくてよかった)「身体は動かせなくなっても、頭脳は明晰なまま」という残酷さに打ちひしがれるだけではなく博士はこんな風に受け止めたんだな、と感動しました。もし自分が妻の立場だったら?彼の立場だったら?自分の今までの人生を振り返って、考えずにはいられません。夫の介護に献身的な妻も「あ、そっちにいくんだ」というのが、人間臭かったり・・・それを受けて夫が下すのは・・・実際にはもっと色んな葛藤があったのでしょうが、すっきりきれいにまとまって、辛いシーンも美しいドキュメンタリーのように映像で魅せるところがよかったです。
症状の過酷さのみが前面にでて、介護の負担ばかりが強調されるのではなく、人間としてこういうときにはこう感じるよなぁ、というのが感情移入できて一緒に泣いたり喜んだりできました。気持ちに余裕のあるときに、オススメします!
★★★★★ 物理学と宗教と愛
物理学(ホーキング博士)と宗教(ジェーン)のせめぎ合いを、二人の人間の関係を通して見せた映画だと思う。二人の馴れ初めから最後まで「神が存在するか否か」が言葉には出さずとも取り上げられている。終盤あたり、ホーキングが「Brief History of Time」を書き上げたシーンで、神は存在するのかもしれないと自論で言及し、それを読み上げたジェーンの表情、そのタイミングで間を図りながらも離婚を切り出すというところが、この映画のクライマックスだった。余命2年と言われたホーキング博士が、76歳まで現代社会で思索を続けてくれたことに感謝。今頃どこで何を考えているのかなあと思わせる名作。
★★★★☆ 夫婦の愛とは、家族の愛とは
ホーキング博士と最初の妻ジェーンとの出会いから始まる本作。夫婦の愛とは、家族の愛とは・・・と考えさせられました。2人の奥さんと結婚されましたが、結局2回とも離婚(映画では描かれません)。最初の奥さま、ジェーンさんや子供たちとは最後まで良い関係だったらしく、嬉しかったですが、結婚生活が結局破綻してしまったことが、やはり現実は大変なのだな(愛だけでは乗り越えられない)と複雑な気持ちになりました。(看護疲れのジェーンが手助けをしてくれる男性に惹かれる場面はハラハラしました。)主演のエディ・レッドメインの演技は素晴らしかった。ホーキング博士がとても知的(天才というだけでなく)でユーモアにあふれた魅力的な人物ということが、良く伝わりました。余命2年でなくて、本当に良かった。人類の損失となるところでした・・・元奥さんの英断にも感謝です。
★★★☆☆ 奥さん側からの視点での物語
う〜ん、ホーキング役の俳優の演技力はすごかったけど妻役の女優は童顔過ぎて年取っても全く老けた感じがなく無理があった。全体的に美化し過ぎな内容で、別れた奥さんの視点で書いたシナリオって感じかな。ホーキングの天才ぶりもはしょられてたし・・・星2つにしたかったけどホーキング役の俳優の演技力に星1つプラス。
作品の詳細
作品名:博士と彼女のセオリー |
原作名:The Theory of Everything |
監督:ジェームズ・マーシュ |
脚本:アンソニー・マッカーテン |
公開:アメリカ 2014年11月7日、日本 2015年3月13日 |
上映時間:124分 |
制作国:イギリス |
製作費:1500万ドル |
興行収入:1億2300万ドル |
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