独房からの連続殺人。その復讐は完遂なるか。映画史上もっとも激烈な”復讐”のドラマが幕を開ける…。
★2大ハリウッドスター競演!
主演は、制作も兼ねる『300〈スリーハンドレッド〉』のジェラルド・バトラーと、『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優ジェイミー・フォックス。人気絶頂の2大スターが激突!
★監督はF・ゲイリー・グレイ
『交渉人』『ミニミニ大作戦』などでサスペンス&アクション演出に定評のある名手が、魅惑的なノワールの香りを映像に吹き込み、サプライズ満載のストーリーを絶妙の緩急で語り明かす!
ストーリー:フィラデルフィア。愛する妻と5歳になる娘に囲まれ幸せに暮らしてきたエンジニアのクライド・シェルトン(ジェラルド・バトラー)は、ある夜侵入してきた二人組みの強盗に目の前で妻子を惨殺され、自らも瀕死の重傷を負う。犯人はすぐに逮捕されたが、検事ニック・ライス(ジェイミー・フォックス)は、担当事件の有罪率を上げようと主犯の男と司法取引をし、犯人は極刑を免れてしまう。10年後、クライドは出所してきた犯人を殺害するが、彼の復讐はそれだけでは済まなかった。彼は罪を認めて投獄されるが、司法制度の不備を是正しなければ、裁判に関わったもの全員を殺害すると予告した。やがて、犯人側の弁護士や判事、検事達が次々と謎の死を遂げ、街は恐怖に包まれていく。実行犯はどこに? 連続殺人を止める手立てはあるのか?そして、物語は異様な緊張感とともに驚愕のクライマックスへと突き進んでいく・・・。
出演:ジェイミー・フォックス、ジェラルド・バトラー、ブルース・マッギル、レスリー・ビブ、コルム・ミーニイ、ヴィオラ・デイヴィス、レジーナ・ホール、ジョシュ・スチュワート、リチャード・ポートナウ、アニー・コーリー
★★★★★ どんでん返し
いつもの正義役の方が、復讐役に、どんでん返しが大変面白かった。
★★★★★ 家族を愛する父親の物語。
どう考えようとも、主人公の行動は間違っていないと言えるだろうか?邦題は非常にセンスが悪く、これではこの映画が何を伝えたいのか?伝わってくるだろうか?タイトルを忘れ、この映画が何を伝えたいのか、よく考える必要がある。痛みは必ず、我に帰る。それでも、ラストの獄中の表情は素晴らしかった。
★★★★★ 不完全なる結末
アメリカ独特の司法取引をテーマにした作品。司法制度の問題点を鋭く提起した事に賛辞を贈りたい。取り調べの検察官と主人公クライドのやり取りは緊迫感に満ちており見ごたえがある。犯行を認めながらも、制度の盲点を鋭く突いた法廷での論理展開は知的満足を与えてくれる。反語的な制度批判という点では、今までに無かった種類の映画だと思う。クライドが殺人を重ねて行く毎に、観る者に制度の欠陥を訴えかけてくる。アメリカの弁護士は法律をうまく利用し金儲けをする商売人になり下がっているし、そこに正義感など存在しない。方や検察官も犯罪人を如何にうまく作り出そうと努力するビジネスマンだ。日本でも同じような事件が最近あったが・・・この国の司法は何処か間違っている。クライドは報復に10年の歳月を費やし準備を整えた。あきらめ泣き寝入りする人が多い中で、その執念は怒りの大きさを物語っている。最後の結末部分の陳腐な描き方を差し引いても、久しぶりに緊張感を持続して観れた映画だ。
★★★★☆ ジェラルド・バトラー映画ではかなり好きな一本
何度も見ていますが、あらためて見てもやっぱり面白い。復讐劇だけど、本当に報復すべき相手が司法制度という無茶な戦いには、ジェラルド・バトラーの異様な戦闘力が光りますね(笑。ただ、結果的に主人公を復讐に駆り立てた検事に対しては、そんなに目的を果たせていない感じが残念ではあります。
★★★★☆ これはこれで良いラスト。
展開が非常に良く、実際の上映時間ほど長く感じさせません。シナリオもとても分かり易くなっていて、誰が見ても極悪人の悪役を出しておいて、観る者に主人公の復讐劇が正当なものであるとの印象を持たせ、それ以後の復讐劇を復讐者側の立場で見せる。しかし、途中で「やり過ぎ」なシーンを繰り返し見せ、もう一人に主人公(復讐を阻止する側)の立場に次第に移行させる。そして、最後は・・・いや、十分に面白いですよ。ラストに関して色々意見があるようですが、意見が出てくるということ自体、映画の出来が一定水準を超えないと出ないものですから、本作が面白い映画であると評価しても問題ないでしょう。これがTVドラマで、何クールも放送されるものでしたら、いろんなラストの展開も考えられるでしょうが、2時間で話をおさめるとなれば、これでも充分では?ジェラルド・バトラーは、間違いなく名優ですね。裸で筋肉を見せびらかす役でも、なかなか魅せてくれますが、本作のような元々普通の家庭の夫・父親が恐るべき復讐者になる役も、見事に演じきってくれています。(ただし、素っ裸になるシーンもありますが…)この男は、少々うらぶれた役の方がいい味を出します。今後の活躍が期待されますね。途中、少々?グロいシーンもありますが、作品の品格を落とすようなものではありません。ストーリ上、必要なものですし、なかなか上手く演出されたシーンもあります。観て損は無いでしょう。お奨めします。
★★★★☆ 自称「正義」をやっつける悪人
自らが「正義」だと勘違いした司法関係者に対し、法律の抜け穴と頭脳でもって報復していく勧善懲悪もの作品。個人的にはラストがしっくりこなかったのですが、途中までは自称”正義の味方”がバッタバッタと倒されていくのでスカッとしました。「私が正しく、あなたは間違っている。」のだと自惚れている人がときどきいますが、所詮そんなものは法律上の正義でしかなく、法律では解決できないものもときにはあるのだと教えてくれる作品です。残酷なシーンがあるので血を見るのが苦手な方はご注意を。
★★★☆☆ 傑作の一歩手前
しいというほかない。凝りに凝ったストーリーで観る者の心を鷲掴みにする復讐劇だが、クライマックスがよろしくない。もう少し工夫はなかったのかな。バトラー扮する父親の心情的には理解できるが無理のある正義感と、弁護士の小賢しく矮小な正義感の闘いにおける、決着も分かりづらい。残念
★★★☆☆ 鑑賞者を不快にさせるのが狙いの作品!?
サスペンスとしては一級な展開と思えるこの作品。しかしながら大多数が感じたであろう、不快極まり無い終盤。とここで、2度観てふと思えた。これは作り手側の狙いなのでは無いだろうか。どんな理由があるにせよ、最後は法が勝利するこの世の不条理さ。これを訴えたかったのではないだろうか。そうなると不快に思った人にとっては、ある意味作り手の訴えが伝わっている良作となる。
作品の詳細
作品名:完全なる報復 |
原作名:Law Abiding Citizen |
監督:F・ゲイリー・グレイ |
脚本:カート・ウィマー |
公開:アメリカ 2009年10月16日、日本 2011年1月22日 |
上映時間:108分 |
制作国:アメリカ |
製作費:5000万ドル |
興行収入:1億2600万ドル |
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