アクション

ブラック・サンデー

政治的理由により公開中止を余儀なくされた幻の傑作サスペンス映画!

ストーリー:ベイルートのテロ集団“黒い9月”のアジトを急襲したイスラエル特殊部隊のカバコフ少佐(ロバート・ショウ)は、アジトの一室で呆然としていた一人の女性を殺さずに見逃した。しかしその女性こそ、数ヵ月後にマイアミで開催されるスーパーボウル会場での大規模テロを企む女闘士ダーリヤ(マルト・ケラー)だった。押収した犯行メッセージの録音テープで彼女の正体を知ったカバコフは、自らの手でテロを阻止すべく、FBIと協力して彼女を捜すが・・・。

出演:ロバート・ショウ、ブルース・ダーン、マルト・ケラー、フリッツ・ウィーヴァー、スティーヴン・キーツ、クライド・クサツ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 渾身のリアリズムアクションが炸裂――ロバート・ショー、走る!

文句なくフランケンハイマー監督の最高傑作!本作以降の凋落ぶりが信じられないほど充実した一作。元々ドキュメンタリー出身でリアリズム志向な監督さんですが、あの『フレンチ・コネクション』の続編を担当したことで手ごたえを感じたのか? そのリアリズム演出は本作で頂点に達します。淡々としていながらあらゆるシーンが緊張感にあふれており、初めて観た際私は『ジャッカルの日』を連想しました(もしかすると影響はあるのかも)。最近はやたらアップで画面を揺らしてリアルに見せようとする悪しき風潮がありますが、そういう小手先とは異なる綿密な描写の積み重ねによる迫力があります。この監督の個性と言えば、やはり生身のアクション。こう言うとありがちな宣伝文句に聞こえますが、彼の場合はその徹底ぶりが凄いのです。その象徴たるものが「走る」というアクション。彼の作品にはよく「主人公が延々走る」シーンが出てきますが、この作品でも中盤と終盤、ロバート・ショーはひたすら走ります。カットでごまかすこともなく本当に生身で全力疾走するのです。便利なアイテムも超人的アクションもなく、ひたすら生身の人間の地道な行為が物語を転がす。これは彼の作品に共通する長所であります。配役も大変よろしく、悲劇のベトナム帰還兵を演じたブルース・ダーンと、パレスチナゲリラの女闘士役のマルト・ケラーの演技は本作が最良でしょう。また、60年代にタフな悪役でならしたロバート・ショーはこの時50歳でありながら、鋼の意志を持つイスラエルエージェントの役柄をこれ以上ない迫力で演じきっています。まさに漢!CIAエージェント役のフリッツ・ウィーバーも影薄いながら、苦労人ぽさが顔に出ていて役に合っています。ジョン・ウィリアムスによるサントラも素晴らしいの一言。

★★★★☆ 飛行船テロ

飛行船を使った無差別大量虐殺を狙った犯行と、それを阻止する側とのせめぎ合い!というのが主なストーリ-なのですが、やはり見所はスタジアムに飛行船が突っ込んでくる所です。昨今は何でもかんでもCGになっていますが、観客の皆が思い思いに自由に逃げ回っている所はリアリティがあって良いです。

作品の詳細

作品名:ブラック・サンデー
原作名:Black Sunday
監督:ジョン・フランケンハイマー
脚本:アイヴァン・モファット、アーネスト・レーマン、ケネス・ロス
公開:アメリカ 1977年3月11日
上映時間:143分
制作国:アメリカ
製作費:800万ドル
興行収入:1500万ドル
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