スリラー

アザーズ

母と子供たちを襲う恐怖、そこには知っていけない秘密が隠されている。その存在”アザーズ”が見えた時、すべてが変わる

ストーリー:1945年、イギリスの深い霧に覆われた孤島。戦地に行った夫の帰りを待つ美しい人妻、グレース(ニコール・キッドマン)は、彼女の子供達とともにこの孤島の古い屋敷に引っ越してきた。しかし、彼女の子供達は日光に当たると死んでしまうという奇病にかかっており、光を遮断した部屋で暮らすことを余儀なくされる。ある日、一家のもとに3人の召使いがやってきて共に生活をするようになった。しかし、その時からこの陰惨な館では怪現象が起こるようになる。無人の部屋からピアノの音や泣き声が聞こえ、まるで何者かが潜んでいるような、そんな恐怖をグレースは感じるようになる。やがて、その”存在“は日々大きくなっていき、母子の生活はその見えない恐怖に支配されるようになっていく・・・。

出演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エクルストン、アラキナ・マン、ジェームズ・ベントレー、ミシェル・フェアリー、ゴードン・リード、ルネ・アシャーソン、エレイン・キャシディ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ニコール・キッドマンの名演技が光る

ニコール・キッドマンが気品に満ち、美しい。『ライラの冒険』や『オーストラリア』もそうだが、貴婦人を演じさせてニコールに並ぶ女優はいない。この作品は、ニコールとフィオヌラの名演技が見どころ。素晴らしいの一語。ニコール・キッドマンの作品は多く観てきたが、美貌と演技力それに芸域の広さで群を抜いている。映画史に残る大女優だと思う。同時代に生き、彼女の作品を観ることができることに感謝したい。

★★★★★ せつなく哀しい物語

ゴシックホラーといううたい文句でしたが、見終わった感想は、とてもとてもせつなくて、哀しくなる映画でした。ニコール・キッドマンの人間離れした美しさと、子供たちの哀しさが際だった傑作だと思います。劇中に出てきた「死者のアルパム」も印象深いものでした。くり返し観たくなる作品の一つ。

★★★★☆ 幽霊屋敷物の変化球

どんよりとした空の下に建つお屋敷の女主人に、ニコール・キッドマンのブロンドと色白な雰囲気がマッチしている。子供たちにも使用人にも厳しく神経質な女主人役を見事に演じており、緊迫感を作り出すのに大きな役割を果たしている。子供たち2人も演技が達者で、常に暗いところにいて母親から抑圧を受けている様が現れている。それでいてちゃんと母親を愛しているのが伝わってくる。19世紀には死んだ人の写真を撮って保管していたというネタがあるのだが、それが終盤で衝撃を伝える小道具として上手く使われている。カーテンを閉め切って常に薄暗い屋敷という舞台設定も、そこが通常の空間ではない事を感じさせる。まるで人の住まない空き家か廃墟のように感じてくるのだ。物音がし始めるところなどジワジワと恐怖感を高めていって、それが誰が立てた音なのかを観客に考えさせる。ひょっとしたら音などしておらず、女主人と子供たちがそう思い込んでいるだけかもしれないと考える事も出来るようになっている。サイコホラーである。しかし使用人たちは全く音に気付いていないようで、気付いていないのか何かを企んでいるのかと捉える事も出来る。彼らは何かを隠しているのではないのかということだ。流血シーンも無いしモンスターも出てこないが、良質なホラー映画となっている。ラストはオチが来たなと思ったら、更にオチがあるという二段オチでその構成に感心させられた。M・ナイト・シャマラン監督の代表作である某作品と同様、オチが売りの映画になるのだろうが、「これが伏線だったのか」など、確認作業を含めて見返して楽しめる作品に仕上がっている。単なる幽霊屋敷物と思わせておいて、最後の最後でひっくり返すことこそ本作の個性である。ここで失敗してしまったら作品そのものが成立しなくなってしまうので、かなり細かい計算と伏線を使いこなしているのだろう。

作品の詳細

作品名:アザーズ
原作名:The Others
監督:アレハンドロ・アメナーバル
脚本:アレハンドロ・アメナーバル
公開:アメリカ:2001年8月2日、日本:2002年4月27日
上映時間:104分
制作国:アメリカ、スペイン、フランス
製作費:1700万
興行収入:2億ドル
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