ブライアン・デ・パルマ×ジョン・トラボルタが放つ傑作サスペンス・アクション!
ストーリー:B級映画専門の音響係ジャック(ジョン・トラボルタ)は効果音の収録中に、偶然車の転落事故の一部始終を目撃する。慌てて車に乗っていた男女を救い出すが、男は既に事切れていた。死んだ男が次期大統領候補であることを知ったジャックは、さらに録音していたテープから一発の銃声を聞きとめた。事故に疑問を抱き始めた彼は、生き残った女性サリー(ナンシー・アレン)と共に真相を究明しようとするが、2人は何者かに命を狙われ始める・・・。
出演:ジョン・トラボルタ、ナンシー・アレン、ジョン・リスゴー、デニス・フランツ、ピーター・ボイデン、カート・メイ、ジョン・アキーノ、ジョン・マクマーティン、デボラ・エヴァートン、J・パトリック・マクナマラ、モーリス・コープランド
★★★★★ デ・パルマ初心者でも充分楽しめる
別にデ・パルマ監督、とこだわらなくても、充分にサスペンス映画として及第点の映画です。冒頭からしてカメラアングルで観客を煙にまく演出、そして張り巡らされた伏線。ジョン・トラボルタもいい演技をしています。本格的な大予算のサスペンスとは異なりますが、それでもデ・パルマ監督独特のカメラアングル(途中で見られる長回しは最高)などで、緊迫感も切れることなくラストまで突き進みます。個人的には、もっと評価されてもよい映画だと思います。単純に、楽しめるし。
★★★★★ クライマックスは花火の夜に
ひょんなことから大統領候補である知事の事故死の瞬間を録音してしまった録音技師の主人公は、その録音テープが、知事の殺人の記録であることに気づきます。あとは、この証拠をもみ消そうとする勢力との対決です。クライマックスは花火が無数に打ち上げられる夜のシーンとなりました。筋も映像も簡素で、美しいものです。
★★★★☆ デ・パルマのサスペンスの代表作
サスペンスの巨匠ブライアン・デ・パルマ監督が、若かりし頃のジョン・トラボルタと組んだ今作は、なかなか見ごたえのある作品に仕上がっています。ストーリーより、凝った映像に力を入れがちなデ・パルマですが、今作ではデ・パルマの初期のサスペンス作(『キャリー』、『殺しのドレス』など)に比べて、両方のバランスが最も取れた秀作だと思います。また、当時ダンス映画以外パッとしなかった、トラボルタの好演も見ものですが、敵役のジョン・リスゴーがとにかく不気味でインパクト大。ラストは、デ・パルマらしい意地悪な結末なので、なんで?と地団駄を踏むこと間違いなしです!
作品の詳細
作品名:ミッドナイトクロス |
原作名:Blow Out |
監督:ブライアン・デ・パルマ |
脚本:ブライアン・デ・パルマ |
公開:アメリカ 1981年7月21日、日本 1982年3月20日 |
上映時間:108分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1800万ドル |
興行収入:1300万ドル |
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