銃乱射事件で死んだ息子の遺(のこ)した楽曲を自らが歌っていこうとする父親と、その曲に心打たれたミュージシャン志望の青年が、音楽を通じて再生していくさまを描く
ストーリー:やり手の広告宣伝マンのサム(ビリー・クラダップ)は大きな契約をまとめ、祝杯をあげようと大学生の息子ジョシュ(マイルズ・ハイザー)を強引に呼び出した。ころがジョシュは店に現れず、テレビに映し出されたのは大学で起きた銃乱射事件の速報ニュース。ジョシュは帰らぬ人になってしまったのだ。2年後。会社を辞めて荒んだボート暮らしを送るサムを、別れた妻が訪ねてくる。「あの子の音楽好きはあなた譲りだから」と渡されたのは、生前にジョシュが書き溜めていた自作曲の歌詞とデモCD。曲を聴いたサムは、ジョシュが何を思い、何を感じて暮らしていたのかをまったく知らなかった自分に気づく。ジョシュが遺したギターでジョシュの曲を爪弾くようになったサムは、場末のライブバーの飛び入りステージに参加する。酔客の喧騒の中、サムの演奏に魅了されたのはロック青年のクエンティン(アントン・イェルチン)だった。「あの曲はもっと多くの人に聴かせるべきだ」と力説する情熱に押し切られ、親子ほど年の違うクエンティンと“ラダーレス”バンドを組むことに。次第に人気を集めていくが、実はサムには喝采を浴びる事ができない理由があった・・・。
出演:ビリー・クラダップ、マイルズ・ハイザー、アントン・イェルチン、フェリシティ・ハフマン、ローレンス・フィッシュバーン、ウィリアム・H・メイシー、ベン・クウェラー、セレーナ・ゴメス、ジェイミー・チャン、ライアン・ディーン
★★★★★ 名作に出会いました!
好き嫌いが分かれる作品だと思います。内容は重いかもしれませんが自分は好きです。サントラも買いました!
★★★★★ 物事の両面
映画館で見て、ずっと発売を待っていた作品。主人公たちが歌う曲の歌詞にも、ヒントがあるのかなど知りたくなって何回も視聴。お金がかかってる大作という感じではないけど、自分の中では、色々と考えさせられるよく練られた良質な作品だと思う。
★★★★☆ 犯罪加害者家族の苦しみ
家族が犯罪者になった時の家族の心中は考えたこともなかった。犯罪者になる前の家族としての関わり方に苦しみ、犯罪後の被害者や被害者家族への取り返しのつかない謝罪の念に苦しみ、世間への後ろめたさに苦しむ。まさに三重苦の中で、音楽を通じて現れた青年は唯一の生きる希望だったのかもしれません。そして息子の歌を世間に聞いてもらうことで、他の親に同じ過ちを繰り返さないでと願う思いを伝えたかったのではないでしょうか。
★★☆☆☆ 歌はとても良かったですが
息子の歌声も父の歌声もグッとくるものがあって、劇中の歌と演奏は最高でした。ただ、ストーリーの運び方はモヤモヤとしました。そのモヤモヤ感をテーマの重さと勘違いしそうな感じ、、。銃乱射事件の真相をセリフの中ではっきりと明かすのはラストシーンですが、それ以前の映画の中盤でその真相は明かされています。でも、物語のスタートから息子の事実を明かしていた方が、その後のそれぞれの登場人物の感情に寄り添えた気がします。正直、息子の作った歌詞だけでは息子の心情に寄り添えなかったし、息子がどのような人物だったのか何も理解できませんでした。またそもそも乗り気ではなくいかにも何か背負って秘めた様子の主人公に対して、あんなにも熱烈に寄ってきて一緒に音楽を鳴らし始めた若者が、真相を知ってプイッと離れてしまうことにギョッとしました。自分自身がとても惹かれた音楽と、その真相や事情に対して寄り添おうという姿勢を描写してほしかった(個人的願望ですが、、、)父親のビリークラダップの演技はとても好きです。
作品の詳細
作品名:君が生きた証 |
原作名:Rudderless |
監督:ウィリアム・H・メイシー |
脚本:ケイシー・トゥウェンター |
公開:アメリカ 2014年10月17日、日本 2015年2月21日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ、カナダ |
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