知られざる天才の素顔と、音楽史上最大の謎が解き明かされる、感動と話題のロマンティックミステリー!
ストーリー:1827年、ウィーン。一人の偉大な作曲家が息を引き取った。彼の名はルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(ゲイリー・オールドマン)。耳が不自由だという、音楽家としては致命的な困難を抱えながらもその才能で数々の名曲を残した男。その死後まもなく、彼の書いた遺書が発見された。そこには彼が〈不滅の恋人〉と呼ぶある一人の女性に想いを込めて書かれた愛の言葉がしたためてあった。だがそこに宛て名はない。彼の弟子であり親友だったアントン・シンドラー(ジェローン・クラッベ)は、彼の本当の心を知る為にその“相手”を探しはじめる・・・。
出演:ゲイリー・オールドマン、ジェローン・クラッベ、イザベラ・ロッセリーニ、ヨハンナ・テア・ステーゲ、クリストファー・フルフォード、マルコ・ホーフシュナイダー、ミリアム・マーゴリーズ、バリー・ハンフリーズ、ヴァレリア・ゴリノ
★★★★★ サスペンスとしても秀逸
生涯独身だったベートーヴェンの死後に見つかった三通の宛名のないラブレター。これが誰に向けて書かれたものなのか、今だに世界中の研究者たちが大論争していると言います。最近ではベートーヴェンがスパイで恋文は暗号だった説まで出ているようで・・・。しかし、やはり実際はこの映画のストーリーであってほしいと思える、切なくて哀しくて思わず引き込まれる素敵な偉大なアーティストの伝記になってます。物語の運びが秀逸で、まるでサスペンス映画のようにドキドキハラハラもさせられます。もう決して結末は誰にも言わないで下さいレベル。パンクなシド・ヴィシャス役でデビューしたゲイリー・オールドマンがべートーヴェンを演るというのはどうしたことかと思ってましたが、流石のカメレオン役者。もう終盤にはべートーヴェンにしか見えません。音楽家でありながら難聴であったことから、少しづつ歯車が狂っていく人生への焦燥感を、すり減るようなヒリヒリした演技で魅せてくれます。残念なのは、仕方ないとはいえやはり台詞が英語であること。肝心なラブレターはドイツ語なのになぁ。
作品の詳細
作品名:不滅の恋/ベートーヴェン |
原作名:Immortal Beloved |
監督:バーナード・ローズ |
脚本:バーナード・ローズ |
公開:アメリカ 1994年12月16日、日本 1995年12月1日 |
上映時間:121分 |
制作国:イギリス、アメリカ |
Amazonで探す |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |