アカデミー賞受賞作『トレーニング デイ』の監督が、再び突き付ける“善と悪”
ストーリー:ニューヨーク、犯罪多発地区ブルックリンで働く3人の刑事たち。退職目前のベテラン警官エディ(リチャード・ギア)は野心や情熱を抱くことなくひたすら無難に過ごしてきた自身の警官人生に空虚感を感じていた。一方、麻薬捜査官のサル(イーサン・ホーク)は病弱な妻と子供たちに約束した新居の購入のため、金の工面に奔走していたが、麻薬捜査の度に目にする大金を前に自らの正義感の間で大きく揺れていた。そして、危険な潜入捜査官の任に就くタンゴ(ドン・チードル)は、自分の人生を犠牲にせざるを得ない状況に疲弊していく中で、潜入しているギャングのボスの人間味に魅かれ始めていく。決して交わるはずのなかった3人の刑事たち。ある日起きた警官による強盗殺人事件をきっかけにそれぞれの“正義”は思わぬ形で交錯する。3つの不揃いな正義がぶつかった先には、衝撃の結末が待っていた・・・。
出演:リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードル、ウェズリー・スナイプス、ウィル・パットン、エレン・バーキン、ヴィンセント・ドノフリオ、ローガン・マーシャル=グリーン、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、ジェシー・ウィリアムズ
★★★★★ ベテラン3人が魅せる演技
三人三様、それぞれの役で魅せてくれます。フークア監督、ノッてます。設定もカメラワークも良い。これぞ映画という映画です。イーサン・ホークの苦悩やドン・チードルの生真面目を際立たせたキャスティングが良い。リチャード・ギアは寄る年波をテーマにし演じています。欲を言えば、リチャードは年の割に小綺麗で格好良すぎて、無気力な年寄り警官の役にハマっていなかった気がします。ファンには嬉しいのでしょうが・・・。
★★★★☆ ニューヨーク市警察官の苦悩を描いた作品。
3人の主役を交互に描いていますが、直接の接点はなく、3つの異なるストーリーと考えてもいいかもしれません。3者3様に、個人的な悩みを抱えつつも、警察職務を全うしようと努力しますが、結局最後は3人とも”暴発”してしまいます。リチャード・ギアがの演技が渋くてかっこいい。
★★★☆☆ 雰囲気・役者は良い
雰囲気が良く、役者も揃ってて、生々しい銃撃アクションもあります。悪くないんだけど、見終わった後「う〜ん…どうなんだろう!?」という微妙な手応え。娯楽を追及してる映画じゃないし、かといってドラマにイマイチ入り込めない部分もあり・・・。「犯罪多発地域の警官は大変なんだなぁ〜」というのは感じましたが。もうひと捻り・もうひと味あれば、傑作になったかもしれませんね。駄作じゃないけど、一度見れば十分かな。
作品の詳細
作品名:クロッシング |
原作名:Brooklyn’s Finest |
監督:アントワーン・フークア |
脚本:マイケル・C・マーティン |
公開:アメリカ 2009年1月16日、日本 2010年10月30日 |
上映時間:132分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1700万ドル |
興行収入:3600万ドル |
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