ドラマ

英国王のスピーチ

スピーチができない男が、国王になった

無口で内向的なジョージ6世が国王に即位。折しもナチスドイツとの開戦を余儀なくされる中、王は国民の心をひとつにすべくスピーチに挑む

ストーリー:ジョージ6世(コリン・ファース)は、兄が王室が認めない恋のために王冠を捨てたことから、予期せぬ座についてしまった。しかも彼には、吃音という悩みがあった。堅く閉ざした心に原因があると気付いたスピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)は、ユニークな治療法で王の心を解きほぐしていく。折しも第二次世界大戦が始まり、ヒトラー率いるナチスドイツとの開戦に揺れる国民は、王の言葉を待ち望んでいた・・・。

出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン、アンソニー・アンドリュース、クレア・ブルーム

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 名スピーチの陰に名指南役あり

この作品を観始めてまず思ったのは、会話が軽妙で洒落ていてとても楽しい気分にさせられることでした。たしかにコメディと銘打ってはいますが、内容は英国王室と国王に関するものなのでもっと堅苦しく重いものかと思ったのですが、違っていました。普通の人でも、慌てたり、緊張する場面では、「吃音(どもり)」が瞬間的に出ることはありますが、主人公のジョージ6世の場合は重症で、極度の緊張で声が全くでなくなることもしばしばでした。実際、国王になった時、国民に向けた演説ができないのは致命的です。劇中でチャーチルが自分も子供の頃、舌が短かったせいでうまく話せなかったと言っていたのは興味深かった。主役の三人、コリン・ファースの熱演は見事でしたが、妻のエリザベスを演じたヘレナ・ボトム・カーターのとびきりの美人というわけではないが、人を優しく包み込む安心感を与える演技はとても良かったし、吃音矯正の専門家、ライオネルを演じたジェフリー・ラッシュの落ち着いた演技もこの作品を上質なものにしていました。これは余談ですが、エリザベスは結婚前に二度も主人公のプロポーズを断っていた(王族の暮しがいやで)という。この後、ライオネルとジョージ6世は演説の際にはいつも二人一緒で、良き友であったとのことで、とても心温まる物語りでした。お勧めの作品です。

★★★★★ たかがスピーチ、たかが映画と侮るなかれ!

第二次世界大戦の始まり、ヒトラー、チャーチル、ルーズヴェルトなどなどはすぐに出てくる名前だがジョージ6世のことなど、今までろくに知らなかった。現エリザベス女王の父君。もちろん、吃音という弱点を持っていたことも知らなかった。しかし、吃音矯正の頑固な指南役といろいろとすったもんだがあって、「開戦にあたっての国民向けスピーチ」に至る過程、見どころ満載。もちろん、兄が短い期間王位について、有名なシンプソン夫人とのスキャンダルで退位する話も絡む。それもあって、スリル満点、緊迫感満載の傑作に仕上がっていて感動した。たかがスピーチ、されどスピーチ、迫力のある言葉は人々を大いに動かす・・・『ロイヤル・ナイト』(若きエリザベス、マーガレット王女をネタにした終戦記念日のフィクション)と合わせて見れば、両方がよく分かるかもしれませんぞ。

★★★★☆ 王という職業

直近に『バーフバリ』という映画を見ました。ハチャメチャに強い王が民や愛する者の為に敵を叩きのめす痛快な映画でしたが、本作はその逆とも言っていいような作品で、こんな台詞があります。「王とはこの国で一番卑しい職業、役者だ」と。主人公であるヨーク公は紆余曲折を経て王になりますが、彼は吃音を患っており、言葉に詰まってうつむく姿をじっと見つめる大衆は、まるで彼をいじめているかのようです。王と言っても一人の人間であり、悩みを持ち必ずしもなりたくてその地位にのぼったわけではないということ、そして彼が吃音となった原因も徐々に明かされてゆく。そんな主人公を支えるのが言語療法士ライオネルと妻エリザベスで、希望を失い時に攻撃的になったりもする彼に辛抱強く寄り添い、地道な治療を行っていきます。やがて英国は第二次世界大戦という試練の時を迎え、主人公も国民に対してラジオで演説する必要が出てくる。彼はその試練を乗り切り、元々持っていた王としての資質を開花させます。それを可能にしたのはやんごとない身分である王を自身と対等な存在、人間として扱ったライオネルとの友情があるのでしょう。『バーフバリ』のような派手さとは無縁ですが、これもひとつの王の戦いの軌跡を描いた映画です。

★★★★☆ いい映画だった

人前でしゃべるのが慣れてる人はいても得意な人ってなかなかいないと思います。その点で日本人でも共感できる人が多い映画ではないでしょうか。内容は全体に渡って美しい建物や優雅なBGM流れtheイギリスって感じでした。ストーリーは吃音に苦しむジョージ6世が言語療法士のライオネルと共に克服していく話なのですが、他にも王室を取り巻く環境があり、ジョージがなぜ吃音になったのか明かされ、人である、夫である前に王である大変さも描かれています。なんといってもジョージとライオネルの掛け合いが見ていて面白かったです。内閣の人間たちも一癖二癖ありそうな個性的な面々で王室の魅力をより引き立てていました。また見返したいと思います。

★★★☆☆ 刺激的ではないが、手堅く楽しめる作品。

感動させる工夫がいっぱいある、ポピュラーな作りの映画です。俳優さんもいいし、ストーリーもいいので必ずや一般受けするでしょう。イギリス王室、戦争、歴史、ヒトラーとくれば・・・結末がうまくいくことがわかってるので、安心に徹して観ることができますので、そのぶん頭を使ったりハラハラしたりすることはありませんが・・・吃音やスピーチのみならず、コンプレックスに悩む人たち(人間誰しも少なからず持っていますね)に勇気を与える作品だと思いました。

作品の詳細

作品名:英国王のスピーチ
原作名:The King’s Speech
監督:トム・フーパー
脚本:デヴィッド・サイドラー
公開:オーストラリア 2010年12月23日、日本 2011年2月26日
上映時間:118分
制作国:アメリカ、イギリス、オーストラリア
製作費:1500万ドル
興行収入:4億1400万ドル
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