ジョナ・ヒルが初監督を務め、10代の少年たちの成長を描いた青春映画
ストーリー:1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィー(サニー・スリッチ)は兄のイアン(ルーカス・ヘッジズ)、母のダブニーと暮らしている。小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちでそのグループに近付こうとするが・・・。
出演:サニー・スリッチ、ルーカス・ヘッジズ、ジオ・ガルシア、ネイケル・スミス、オラン・プレナット、ライダー・マクローリン、アレクサ・デミー、ジェロッド・カーマイケル、キャサリン・ウォーターストン
★★★★★ 90年代版のスタンド・バイ・ミー
1990年代半ばに思春期だった人が見ると心を掴まれる青春映画。でも他の年代の人たちにも響くはず。兄弟関係、友人関係、親子関係。タバコ、お酒の誘惑。格差や貧困への気づき、性への目覚め、死の恐怖。世界が広がり見方が変わり、大人になっていく。そういった経験は思春期に誰もが経験しているものだから。退廃的90年代版スタンド・バイ・ミー。最後、なんとなくうまく進んでいきそうな余韻がまたよかった。
★★★★☆ 迷いながらも生きていく
スティーヴィーは母親の押しつけがましい愛情を疎ましく思い、兄に憧れ、自分も強い男になりたいという思いから外の世界に飛び出そうとする。彼を待ち受けるのはスケボー仲間との楽しくもスリルある生活。仲間もそれぞれ複雑な家庭事情から、家を飛び出しスケボーという共通点で友情が結ばれている。プロを目指して技に磨きをかけるレイ、夢をあきらめたシットファック、映画監督を夢見る者、少年たちの瑞々しくも、現実と向き合い、心は迷いながらも成長する姿がこの映画で描かれている。印象深かったのはレイが線路のレールの真ん中をスケボーに乗ってジグザグに走るシーン。生まれや与えられた環境によって決められたレールをはみ出して自由に生きたいというメタファーのように感じられた。
作品の詳細
作品名:mid90s ミッドナインティーズ |
原作名:Mid90s |
監督:ジョナ・ヒル |
脚本:ジョナ・ヒル |
公開:アメリカ 2018年10月26日、日本 2020年9月4日 |
上映時間:84分 |
制作国:アメリカ |
製作費:170万ドル |
興行収入:930万ドル |
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