その少年は伝説の剣を抜き、”救世主”の宿命を背負った。彼の名はアーサー、史上最強・最大の王。
世界中に《海賊ブーム》を巻き起こした『パイレーツ・オブ・カリビアン』に引き続き、ハリウッドのトップ・プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーがまたしてもスゴイ映画を作ってしまった。『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』をはじめとするファンタジーの原点となった【西洋史上最大の伝説】あの《アーサー王伝説》に斬新かつ大胆なアプローチで斬りこみ、途方もなく魅力的なヒーローとヒロインが繰り広げる、壮大なるスペクタクル・ロマンを誕生させたのである。
ストーリー:イギリスがブリテンと呼ばれ、ローマ帝国の支配下にあった時代。ローマ軍の司令官のアーサー(クライヴ・オーウェン)は、無敵を誇る《円卓の騎士》を率いて戦っていた。ある日、アーサーは無実の罪で囚われていたグウィネヴィア(キーラ・ナイトレイ)というブリテン人の女性を救出。彼女の高貴な美しさと強い信念に、アーサーは心惹かれていく。その頃、ブリテンは残虐な侵略者によって滅亡の危機に瀕しており、グウィネヴィアは愛する祖国のために共に戦うことをアーサーに懇願する。その願いは、アーサーの中に眠っていた《王となる宿命》を目覚めさせていく・・・。
出演:クライヴ・オーウェン、キーラ・ナイトレイ、ヨアン・グリフィズ、レイ・ウィンストン、ヒュー・ダンシー、ジョエル・エドガートン、マッツ・ミケルセン、レイ・スティーヴンソン、シェーン・マレー=コーコラン、ステラン・スカルスガルド、ティル・シュヴァイガー
★★★★★ 自由のために命をかけた男たち
ローマ帝国に忠誠を誓って闘ってきたアーサーが、ローマの衰退と共に、自由への闘いへと目覚めていく壮大なロマン。アーサーの騎士たちが一人また一人と命を落としていくのは非常に残念だが、闘いの悲壮さと、愛と自由を守るための闘いのすさまじさを、激しくも美しく描いた作品。前評判がいい映画はたいてい評判ほどではないが、この作品は非常によくできている。あまり激しい歴史を知られないイギリスの血なまぐさい過去をも知るいい機会を提供してくれている。見て損はない作品だと思う。
★★★★★ 歴史研究から生まれた新たなアーサー像
近年の歴史研究の成果を活かし、アーサー王伝説の原型部分を映画化したと言える本作品。ローマに征服され、軍役を強制される騎馬の技術に優れた「サルマティア人」たちとローマ人騎兵部隊の指揮官「アルトリウス・カストゥス」の物語です。ファンタジー的な要素はほぼありません。キャストの容姿は比較的地味で、華やかな伝説的エピソードなどもありませんが、苦悩する指揮官アルトリウスと、人間臭い円卓の騎士たちが必死に戦い、生きてまたは死んでいく姿は普遍的な感動と人間の勇気の偉大さを垣間見せてくれます。そしてアルトリウスの誠実さ、戦場の血飛沫の中でもなお汚れない高潔さ、仲間を想う心情、理想を求める気高さに男ながら惚れてしまいます。万人にお勧めはしませんが、私には大切な作品です。しかし、一つだけ残念な点は、アルトリウスとアーサーの呼び名がいまいち統一されていない点です。英語読みではアーサーで、登場人物もそう発音しているためそのままにしたのでしょうが、この映画ではラテン語読みの「アルトリウス」であることが重要なので、サクソン人を除けばアルトリウスで統一しても良かったのではないでしょうか。(特に騎士団とローマ人が呼ぶ時は)
★★★★★ 切ない…
アーサー王伝説については、世間一般程度ほどしか知りませんでしたが、それでも、とても感動できる作品でした。ブラッカイマーということでアクション重視の予想をしていたのですが、結果的には、見事に裏切られました。アクション(殺陣)が良くないと言うわけではなく、大人数での殺陣には、やはり、それなりに引き込まれました。けれど、それより何より、ストーリーが良かったです。新しい日々への戦い…というよりは、その戦い自体の空しさ、悲しみが伝わってきて、久しぶりに感動できる作品に出会えた感じです。逃れられない運命・・・けれど、それに立ち向かわなければならない…・・・、立ち向かわずには居られない男たち。それが、絶望に向かっていく運命だったとしても、それでもその道を選んでいく彼らの生き様に、最初から最後まで引き込まれっ放しでした。本来自由であるはずの遊牧騎馬民族が、帝国ローマによって支配され、その仇敵とも言えるローマの為に、命をかけなければならなかったサルマティアン。ただ故郷に帰ることだけを望みながら、それでも、自分の信念に忠実に生きようとする彼ら・・・、本当に、切ない良い作品でした。
★★★☆☆ 円卓の騎士たちが素敵!
わたしの知ってる(読んだ)キング・アーサー物語とはちょっと(かなり?)違った内容でちょっと肩透かしでしたが 戦いのシーンは迫力があったし、なんといってもアーサーと円卓の騎士たちの友情が最高♪ 感動の涙が・・・・。でも~・・・アーサーが今ひとつ輝いてないって言うか 英雄として暗いというか花がないと言うか そんな感じでどっちかっていうと円卓の騎士たちのほうがずっとかっこ良かったし輝いていてました!みんな素敵だったなぁ~。結構前に見たこの映画ですが、今では大ファンになっているヨアン・グリフィスを見つけることができた記念すべきもの。もうそれだけでも価値大ありの作品でした。
★★★☆☆ アーサー王物語に興味ない人は。。。
元ネタのアーサー王物語とはだいぶ趣きが違うため、冒険物を期待してたら肩透かしをくらうと思う。全体的に盛り上がりに欠け、たんたんと話が進み、たんたんと終わる感じ。大きな戦いも2回くらいしかなく、大味。ただし俳優はいいのが揃っているので、ファンなら一見の価値はある。アーサー王といえば円卓の騎士だが、これも物語がスタートした時点で、度重なる戦でみんな死んでしまっていて、残っているのは6人というありさま。ランスロットは原作にちなんで人妻キラーとなっているところは面白い。
作品の詳細
作品名:キング・アーサー |
原作名:King Arthur |
監督:アントワーン・フークア |
脚本:デヴィッド・フランゾーニ |
製作:ジェリー・ブラッカイマー |
公開:アメリカ 2004年7月7日、日本 2004年7月24日 |
上映時間:126分 |
制作国:アメリカ、イギリス、アイルランド |
製作費:1億2000万ドル |
興行収入:2億300万ドル |
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