ベルリンの壁崩壊目前の1989年を舞台に、西ドイツに駐屯する米軍の真実の姿を描いた戦争映画
ストーリー:時はベルリンの壁崩壊が目前の1989年。西ドイツに駐屯する米陸軍基地では、軍の規律が緩み放題。上級士官たちは昇進で頭がいっぱいで、兵士たちによる問題も後を絶たない。そんな中、エルウッド(ホアキン・フェニックス)も退屈しのぎに物資の横流しからヘロインの密売と、闇取引に手を染めていた。ところが、彼がこれまでで最大級の取引を目の前にしたとき、基地の浄化を公言するリー軍曹(スコット・グレンがあらたに着任する。それはまさに、これから起こる惨事の前触れだった・・・。
出演:ホアキン・フェニックス、エド・ハリス、スコット・グレン、アンナ・パキン、エリザベス・マクガヴァン、ガブリエル・マン、マイケル・ペーニャ、レオン、ディーン・ストックウェル、トム・エリス、イドリス・エルバ
★★★★★ 皮肉たっぷり
戦争のはじめかたって言うより、むしろ終わり方の方がよかったんじゃい?と言いたくなる内容です。優位な立場にいる国の兵士の終戦間際の状態なんて、おそらく本当にこんなんじゃないのか?って思えてしまいます。でも、この映画の見所はなんと言っても、エルウッドとリー軍曹のやり取りですね。まるで子供の喧嘩のようなんだけど、双方引かずにどんどん仕返しがエスカレートしていくといった感じです。ラストもうまくいい感じに解決(?)してオチもついてて面白いです。おすすめの一本です。
★★★★☆ コピーほど過激な映画ではないですよ。
9.11の影響で公開延期ということですが、それが無くても違う形で横槍が入りそうな内容ですね。なにせ軍の内部の描写が生々しいですので(笑)。 パッケージでどうもコメディ映画と思いそうですが、実際はブラックユーモアの風刺作といった映画でしょう。舞台は冷戦終結直前の西ドイツ。平和ボケで風紀の乱れきった部隊に筋金入りの軍人リー軍曹(スコット・グレン)が着任することによって起こる過激な内紛を描いています。 この映画の怖いところは、普通(まともな)な人がほとんど出てこないところ。それがまたリアルさを持っていて、ある意味アメリカを象徴するような映画となっているところ。登場人物の中で一番規律正しく毅然とした軍人のリー軍曹が、実は一番過激な人間というところも面白い設定でした。ところで邦題の「戦争のはじめかた」ですが、まったく意味を取り違えていると思う題名です。いつものことですが邦題のセンスには笑わせてもらえます。
作品の詳細
作品名:戦争のはじめかた |
原作名:Buffalo Soldiers |
監督:グレゴール・ジョーダン |
脚本:グレゴール・ジョーダン |
公開:ドイツ 2002年10月31日、日本 2004年12月11日 |
上映時間:98分 |
制作国:イギリス、ドイツ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:230万ドル |
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