ドラマ

アンディ・ウォーホルを撃った女

美と醜、興奮と狂乱、光と闇・・・。時代の寵児アンディ・ウォーホルを襲った衝撃事件の真実がいま明かされる!

ストーリー:頭は切れても、協調性がなく、自己顕示欲の強いレズビアンのヴァレリー・ソラナス(リリ・テイラー)。貧困にあえいでいた彼女は、自作の戯曲を書き上げ、その戯曲をポップ・アートの旗手アンディ・ウォーホル(ジャレッド・ハリス)にプロデュースしてもらうことを思いつく・・・。

出演:リリ・テイラー、ジャレッド・ハリス、マーサ・プリンプトン、アンナ・トムソン、ロテール・ブリュトー、ターニー・ウェルチ、ジェイミー・ハロルド、スティーヴン・ドーフ、マイケル・インペリオリ、ジャスティン・セロー、ジル・ヘネシー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★  似非フェミニストに逆恨みされたアンディ・ウォーホル。

アンディ・ウォーホルがフェミニスト女性に銃で撃たれたという実話を描いた映画。主人公のバレリー・ソラナスは、自分の書いた本を映画化してほしいとアンディに取り入るものの、まるで相手にされず、アンディに自分の人生をコントロールされたという被害妄想を膨らませ、犯行に及びます。でも、この映画を見たり、彼女の書いた本を読む限り、アンディの取った態度はまるで正解です。その主張はとてもフェミニズムと呼べるようなものではありませんでしたから。そもそもSCUM(Society for Cutting Up Men)という団体名・書籍名からして過激すぎて笑えます(直訳すれば、男性を抹殺する団体。scumだけでも「カス」という意味)。ファクトリーには面白い人たちが出入りしていた分、変な人が入り込む余地も高かったのでしょう。映画そのものは、雰囲気が格好良く、俳優陣の名演もあり、優れた作品に仕上がっていると思います。アンディ役はこれまで色々な人が映画で演じていますが、本作品のジャレッド・ハリスが一番似ているとの評価をイギリスの映画雑誌で読んだことがあります。アンディの取り巻きがバレリーに向かって吐くセリフなど、自分にとっては非常に印象深い場面でした。

★★★★☆ 実話だけに考えさせられる1本

アンディ・ウォーホルと聞いて頭に浮かぶのは、キャンベル・スープ。そんな誰もが知ってるポップ・アート界の巨匠が、実は銃撃されていたことを知っている人は少ないんじゃないでしょうか。この映画はそんな実際にあった事件を、加害者の女性サイドから描いています。なぜ彼女はウォーホルを撃ったのか?そこにいたるまでの彼女の半生を綴るとともに、ウォーホルが築いた“ファクトリー”と呼ばれるスタジオに集まる人々の光と影に迫っていきます。主人公の女性の視点で見るもよし、客観的な視点で見るもよし、見る視点によっていろんな感想を持つ映画だと思います。時代のカリスマだったウォーホルの人となりや、彼が生きた時代そのものの空気を感じられる映画でもあるので、アンディ・ウォーホルの作品のファンや、1970年代の作品が好きな人にもオススメです。

作品の詳細

作品名:アンディ・ウォーホルを撃った女
原作名:I Shot Andy Warhol
監督:メアリー・ハロン
脚本:メアリー・ハロン
公開:アメリカ 1996年5月1日、日本 1996年12月14日
上映時間:105分
制作国:アメリカ
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