その時、”妻”は”女”に変わる
ストーリー:タラ(ジェマ・アータートン)はハンサムで成功した夫マーク(ドミニク・クーパー)を持つ専業主婦。しかし、同じことを繰り返す刺激のない日々の中で、いつしか心にポッカリと穴が空いている自分に気がつく。ある日、タラはふらっと立ち寄った本屋で<貴婦人と一角獣>の絵の本を見つける。その本に夢中になったタラは、マークにアートの勉強がしたいと打ち明けるが、拒否される。ふたたび同じ毎日へと戻ったタラは全てを投げ出し向かったクリニュー美術館で<貴婦人と一角獣>のタペストリーの前に佇んでいると魅力的なカメラマンのフィリップと出会う・・・。
出演:ジェマ・アータートン、ドミニク・クーパー、フランシス・バーバー、マルト・ケラー、ジャリル・レスペール
★★☆☆☆ 没入しづらい
割とガチな作品です。エロがテーマでは無く、純然に一女性の心模様を追った話です。はたから見れば満たされているのに何故か虚ろな表情の主人公タラ。ここが没入できない要因でもあります。ママ友だったらこの気持ち分かるとでも言いたげですが、そうでもなさそうです。やがて一冊の本に出会い潮目が変わる端緒になりそうな気配が・・・。その本はフランスにあるタペストリー『貴婦人と一角獣』を紹介した本。これが本作の核心であり伏線でもありました。彼女はフランスにエスケープし、国立中世美術館でタペストリーと対面します。6つのタペストリーの中でもとりわけ気に入った『我が唯一つの望み』の解釈が本作の答えです。本作は表情から察したり心の機微を推し量る作業が必要な印象でしたね。タペストリーの引用も高尚な印象でしたし、モキュメンタリー風の体裁もあって、単純な内容ではありませんでした。
作品の詳細
作品名:パリへの逃避行 |
原作名:The Escape |
監督:ドミニク・サヴェージ |
脚本:ドミニク・サヴェージ |
公開:イギリス 2018年8月3日 |
上映時間:105分 |
制作国:イギリス |
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