ラブ・ロマンス

オネーギンの恋文

青年と貴婦人の愛を描いた、ロシアの文豪アレクサンドル・プーシキンの自伝的傑作

ストーリー:1820年のペテルブルグ。享楽的な生活の末、財産を使い果たしたオネーギン(レイフ・ファインズ)は、虚飾に満ちた社交界に嫌気がさし、田舎の伯父の地所を相続するためペテルブルグを離れる。そこで彼は、田舎娘のタチャーナ(リヴ・タイラー)と出会う。彼女は都会的でどこか謎めいた雰囲気のオネーギンに心惹かれ・・・。

出演:レイフ・ファインズ、リヴ・タイラー、トビー・スティーブンス、マーティン・ドノヴァン、リーナ・ヒーディ、アラン・アームストロング、ハリエット・ウォルター、アイリーン・ワース、ジェイソン・ワトキンス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ きらめき、ゆらめく男女の心 文芸大作です

レイフ・ファインズにはたくさん出演作がありますがこれが一番適役だと思います。洗練されていて理性的で、でも退廃的な自己中の紳士オネーギン。片田舎の娘(タチアーナ)から純真無垢な恋心を捧げられますが、社交界に馴れたオネーギンは受け入れられない。おまけに友人の恋人に関してつい漏らした本音で決闘するハメに。その友人を撃ち殺してしまいます。遺産を残してくれた叔父、タチアーナ、詩人の友人、誰に対しても心からの友情も愛情も抱けない醒めたオネーギンですが、輝くばかりの貴婦人へ成長したタチアーナと再会したとき彼は心の殻を破ります。結婚だけが女性に社会的地位をもたらした当時、恋愛を「他」で得ることもあったのです。彼女の迷いは?苦しみは?タチアーナの選択は?ここからは是非「DVD」をご覧くださいませ。(^^)前述の方が原作との違いを記されていますが、映画としては極上の出来上がりです。余談:リヴ・タイラーの美しさには(女性の側から見ても)ため息がでます。

★★★★★ レイフ・ファインズのベストムービー

レイフが長年温めていた作品とあって、また実の妹とのコラボとあって、細部にわたってよく考えられ仕上げられた作品。重くて暗い印象だが、そこに都会に暮らすロシア貴族の退廃がよく表現され、清らかな田舎の風景と美少女との対比がおもしろい。ソフィスティケイテッドで高慢でなおかつ自己嫌悪で屈折した都会の文化人と純粋な田舎娘の逆転劇。粋を極めすぎるとヤボになる」という教訓が得られます。また脇を固める俳優陣の好演にも注目すべき。

★★★★☆ リブ・タイラーが魅力的

ロシア文学の古典的名作を、現代の解釈で描いた試みは、非常に成功している。なんといっても、リブ・タイラーが切なくなるほどに美しい!彼女は、アメリカの若い女優の中でも一線を画する存在だとかねがね思っていたが、この作品ではその魅力が十二分に発揮されている。若々しいのに成熟しており、沈黙は無愛想でなく思慮深さに感じられる・・・。映像も非常に凝っていて、官能的かつ感覚的。かといって、アート系作品に良くありがちな、監督が自分の美意識に陶酔したような冗長な感じはない。主演のレイフ・ファインズの実妹である監督は、ミュージックビデオ出身だと言うので、そこで培った完成と技法であることが伺われる。音楽も弟が担当している。ファインズ家は、多才な家系らしい。

★★★☆☆ 好きなプーシキンとレイフ・ファインズ

レイフ・ファインズはさすがにこなれている。放蕩児の社交疲れや冷酷な美意識、軽薄さが身体から滲み出ている。文句なし。リブ・タイラーは健康的な初々しい美しさはあるが大貴族の妻としては尊大な雰囲気が足りないとおもう。その点が惜しい。まあ、元地方貴族の娘という設定だから仕方ないのかも。

作品の詳細

作品名:オネーギンの恋文
原作名:Onegin
監督:マーサ・ファインズ
脚本:マイケル・イグラティフ
公開:イギリス 1999年11月19日、日本 2000年5月20日
上映時間:106分
制作国:アメリカ
製作費:1400万ドル
興行収入:240万ドル
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