平凡な主婦アリスが夫の死をきっかけに旅立つ心の旅路!
ストーリー:小さい頃から歌手を夢見ながら結局は平凡な主婦に落ち着き、満たされない毎日を送っていたアリス(エレン・バースティン)。夫の事故死の知らせが彼女の人生を一変させた。歌手として人生を出直すことを決意したアリスは、息子のトムと共に故郷モンタレーに向けて出発。アルバイトで生活費を稼ぎ、モーテル暮らしを続けながらようやくトゥーソンの町にたどり着くと、とりあえずウェイトレスとして働き始めた。そんなある日、店の常連客デイビッドに愛を打ち明けられるが・・・。
出演:エレン・バースティン、クリス・クリストファーソン、ビリー・グリーン・ブッシュ、ジョディ・フォスター、ダイアン・ラッド、ハーヴェイ・カイテル、ヴァレリー・カーティン、レリア・ゴルドーニ
★★★★☆ 夢を持ちつづける大人のための応援歌
スコセッシ監督の初期の佳作。その2年後に作られた代表作『タクシードライバー』とは全く趣が異なるハートウォーミングな作品で、スコセッシの後年の芸域の広さを予感させる。子供の頃、大きくなったら何かになりたいという、誰もが持っていた、たわいのない夢。人は大人になるにつれて、そんな夢を忘れていき、気がつくとそれからかけ離れた現実の中で生きている事が多い。主人公のアリスも、そんな1人だ。幸福とは言えないが、死ぬほど不幸というほどでない結婚生活が夫の突然の事故死によって一変する。絶望の中から、彼女は「歌手になりたい」という子供の頃の夢を思い出し、それに向かって息子と二人で旅に出るのだ。夢を見つづけることは、たとえそれが現実に叶うか、叶わないにかかわらず、人間に勇気と力を与えてくれる。、決して甘くない現実に直面する二人の親子のエピソードをユーモアを込めて描く事で、そんなメッセージをそっと観客に伝えてくれる。個人的には後半のカフェテリアでのドタバタで笑えるやり取りや、あのジョディ・フォスターが変な子役で登場するあたりが楽しい。最近の映画には、こういう大人のためのさりげない作品が少ないような気がする。
★★★☆☆ 現実なんでしょう
何だかいろんなことにケリをつけられず、未熟なまま母親になっちゃった女の話。夫が死んで、ますます未熟さと、女の部分がでちゃって。男に振り回され、子供はそういう母親の不安定さがたまらないから、落ち着かない。でも、すごくよくある話。救われるのは、主人公が今後成長できそうなところ。
作品の詳細
作品名:アリスの恋 |
原作名:Alice Doesn’t Live Here Anymore |
監督:マーティン・スコセッシ |
脚本:ロバート・ゲッチェル |
公開:アメリカ 1974年12月9日、日本 1975年11月15日 |
上映時間:112分 |
制作国:アメリカ |
製作費:180万ドル |
興行収入:2100万ドル |
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