アメリカ北西部モンタナ、重なる3つの人生、明日の私はどこへ行くのだろう。
サンダンス映画祭、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭など多くの映画祭で44ノミネート。さらに12の受賞を果たした話題沸騰の作品!
ストーリー:厄介なクライアント(ジャレッド・ハリス)に振り回される弁護士のローラ(ローラ・ダーン)、新居の建設のことしか頭にないジーナ(ミシェル・ウィリアムズ)、弁護士をしながら夜間学校で市民向けに法律を教えるエリザベス(クリステン・スチュワート)、牧場で孤独に馬と向き合うジェイミー(リリー・グラッドストーン)。アメリカの小さな町の中でそれぞれ懸命に生きる彼女たちのたどり着く先は・・・。
出演:ローラ・ダーン、クリステン・スチュワート、ミシェル・ウィリアムズ 、リリー・グラッドストーン、ジェームズ・レグロス、ジャレッド・ハリス 、ルネ・オーベルジョノワ
★★★★★ 行き違う心
舞台は真冬の田舎町。どんよりした曇り空、氷が張った道路、一面の雪景色・・・。どこもかしこも薄暗く、見ているだけで身震いするような寒々しい映像です。なのに見終わった後、なぜだか心がほんわかしました。誰かに興味を持っているのに(愛情というより、孤独を埋めたい欲望)、相手はそれほど興味を示してくれない。誰かの孤独を埋めてあげたいのに、相手はそっぽを向いてしまう。この世界であまりにありふれた人々の心の行き違い。ありふれていて些細なことなのに、誰もが経験したことのある痛み。さりげなく、確実に心に響く映画です。3人の女優の演技もかっこいいです。
★★★☆☆ 監督の静かな怒り
地味な映画です。でも見入ってしまいました。ローラダーン演じる弁護士、女性だからとなめられるシーンは見ているこちらも怒りがわいてきます。弁護士として使命感でやっているのに勘違いされる・・・・。そしてミシェル・ウィリアムズはこの映画でもまたダメな旦那にぶちぎれます。。3番目のストーリーは本当にせつないです。だれが悪いというわけでもないが、やりきれません。アメリカの田舎にはこういう生き方しかできない人が確実に多そうです。
★★★☆☆ 見る側にゆだね過ぎではないか
終始真剣に観たが、僕はこの映画のメッセージ性をきちんと受け取れたとは思えない。女性だったらこの映画のメッセージを汲み取れたのであろうか?人質立てこもりのシーン以外にはこの映画に鮮烈なエピソードはあまりない。しかし非常に静かな映画ながら心に残るシーンは多い。そこは表現力が優れているのだと思う。ただ、心に残り、それに対して何を思うかは静かにゆだねられている。こういう映画もあるのだなと認めることはできるが、作者の意図がはっきりしないように感じたためこの手の作品を他に見たいとは思えない。カンヌ系はよく観るし、似たような雰囲気でも『サンドラの週末』とかは好きだ。
作品の詳細
作品名:ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択 |
原作名:Certain Women |
監督:ケリー・ライヒャルト |
脚本:ケリー・ライヒャルト |
公開:アメリカ 2016年10月14日、日本 劇場未公開 |
上映時間:107分 |
制作国:アメリカ |
製作費:200万ドル |
興行収入:150万ドル |
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