勇気とは、赦すこと。『ホテル・ルワンダ』に続く真実の物語
ストーリー:1995年、南アフリカ。アパルトヘイト政策による被害を調査する[真実和解委員会]が設立された。この地で生まれ育った白人のアンナ(ジュリエット・ビノシュ)は、委員会の意義を信じて活動を取材した。一方、アメリカから派遣された黒人の新聞記者ラングストン(サミュエル・L・ジャクソン)は懐疑的だった自由と平等の建前と本音を知っていたからだ。人種の異なるふたりのジャー ナリストが南アフリカ再生への軌跡を追う・・・。
出演:ジュリエット・ビノシュ、サミュエル・L・ジャクソン、ブレンダン・グリーソン、ハリエット・レネイブ
★★★★★ 深い
自分としても消化不良の感は否めないのですが、素晴らしい作品だと思います。「人間はどれだけの悲しみを背負えることができるのか」と言って女性記者は自国の負の歴史を見つめようとする。歴史を明らかにし、皆が「寛容」と「慈悲」を持って見つめる事しか、未来への道はないと考える。一方、ワシントンポストの黒人記者は「恩赦」が白人の罪の実体を不明確にし、歴史から何も学ばず、引き続き行われる白人による支配を正当化するものだと考える。アパルトヘイトをナチの再来と呼び、それを許すことができない。結局、両者が結ばれることで何を訴えたかったのか。真実和解委員会という政策への捉え方を越えて、負の歴史を「負の歴史」として理解しようとする姿勢が、未来を創るということであろうか。
作品の詳細
作品名:イン・マイ・カントリー |
原作名:In My Country |
監督:ジョン・ブアマン |
脚本:アン・ピーコック |
公開:アメリカ 2004年3月11日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
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