ドラマ

コングレス未来学会議

世界がどんなに変わっても、揺るがない愛

ストーリー:2014年、ハリウッドは、俳優の絶頂期の容姿をスキャンし、そのデジタルデータを自由に使い映画をつくるというビジネスを発明した。すでにキアヌ・リーブスらが契約書にサインしたという。40歳を過ぎたロビン・ライトにも声がかかった。はじめは笑い飛ばした彼女だったが、旬を過ぎて女優の仕事が激減し、シングルマザーとして難病を抱える息子を養わなければならない現実があった。悩んだすえ、巨額のギャラと引き換えた20年間の契約で自身のデータを売り渡した。スクリーンでは若いままのロビンのデータが、出演を拒んできたSFアクション映画のヒロインを演じ続けた・・・。

出演:ロビン・ライト、ハーヴェイ・カイテル、ポール・ジアマッティ、コディ・スミット=マクフィー、ジョン・ハム、ダニー・ヒューストン、サミ・ゲイル、マイケル・スタール=デヴィッド

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 間違いなく革新的映画体験です。

間違いなく革新的映画体験です。こんな映画、他に無いでしょ?アニメ部もあの画風だから良いのです。家族、生命、アイデンティティなどの人間につきつけられた普遍的なテーマを、果敢に実験的に描いた、冒険心に溢れた映画です。

★★★★☆ 合法ドラッグで世界がアニメ化したデストピア

より難しい諸問題を現実に解くより、手短に各々が観たい夢のような世界に遊ぶまま人生を終える選択をした未来が、直ぐ隣に迫ってる事を思い知らせる映画でした。落ち目の名女優にまとまったお金でCG映画用の肖像権とキャラクターを売ってくれと申し込む映画会社。女優には聴覚異常から悪化しつつある障害のある息子がいて、身の回りを世話する時間やお金も要る事から申し出を受け入れる。20年後、その映画会社から女優にとある発表会(コングレス未来学会議)へゲストとして呼ばれることになる。障害のある息子を置いて、砂漠の奥にある会場(入場するのに鼻から薬を吸引する必要がある、映画会社が作った幻想都市)へ。そこではより強力なドラッグが発表され、映画都市など特定地域でしか使用されてこなかったそういう手法やドラッグが今後は使用区域指定なども広く解除されるという。ドラッグの使用で365日24時間、夫々の脳内の話ではあるが自分の居たい環境で自由に過ごせるという。映画会社の重役や経営陣・主要なプロデューサー辺りはこれを進歩でありベストではなくともより良き未来の必然的な在り様と称揚していたが、発表直前にそれらの思惑を聴いた社員達がそういう世界に了解できないためにクーデターを起こす。クーデター騒動で鎮圧用煙霧等を吸った女優は混濁の幻想夢の中、更に20年、コールドスリープする事になる。そして20年後。ほとんどの人はアニメ風の幻想的な世界で自由に生きていた。この世界で息子を探すため女優はその外へ出る決断をする。映画のストーリーはまだ続きますが、興味のある方はご視聴ください。何故これがデストピアなのか?というと多分現生人類に公的機関がこれを福祉・娯楽として選ばせると95パーの人は脳内世界で過ごす事を選ぶと思うんです。そして生き飽きた人のほとんどは眠るように死ぬ、安楽死を望む様になります。脳内世界の住人はその期間、現実の出産や育児はしませんし、多分妊娠もしません。禁じてはいませんが家族を持つ事もリスクが高く夢の中で充分なんです。新生児のほとんどは公的機関にブレンド及びデザインされ、現職オペレーターに次期オペレーターの育成のために預けられます。実務を扱いトラブルに対応し未来を設計するオペレーターの結構な数はロボットやAIでしょうが、同じぐらい人間も居るでしょう。デザインされた訳でない自然分娩の人類や世捨て人コミューンもあるでしょうが彼らに対する福祉・リソースの割り当てには限界があるので、テクノロジーの支配する大勢には影響しないでしょう。

作品の詳細

作品名:コングレス未来学会議
原作名:The Congress
監督:アリ・フォルマン
脚本:アリ・フォルマン
原作:スタニスワフ・レム『泰平ヨンの未来学会議』
公開:フランス 2013年7月3日、日本 2015年6月20日
上映時間:123分
制作国:フランス、イスラエル、ベルギー、ドイツ、ポーランド、ルクセンブルク
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