ひとりのハリウッド・スターの過去に隠された、残酷な事件の真実が明かになっていく
ストーリー:ひとりのハリウッド・スターの過去に隠された、残酷な事件の真実が明かになっていく。ジョー・スコット(ダニエル・クレイグ)は、若くしてすべてを手に入れたハリウッド・スター。海に面した豪邸で、彼は毎晩のように酒と女とドラッグにまみれた淫らな生活を送っていた。そんなある朝、ジョ―が鳴り響く電話を手にすると、聞こえてきたのはイギリスに暮らす母親の声。久しぶりに会話をする母親から聞かされたのは、かつての親友ブーツの突然の死だった。その知らせに衝撃を受けたジョーの脳裏に、封印していた過去の事件が蘇る・・・。
出演:ダニエル・クレイグ、ハリー・イーデン、イヴ、ヘレン・マックロリー、マーク・ストロング、オリヴィア・ウィリアムズ、ジェームズ・ダーシー、エミリア・フォックス、クレア・フォーラニ、フェリシティ・ジョーンズ
★★★★★ 自信を持って言います、良かった~
酷評もあったので、なお興味を持って鑑賞しました。前半、ジョーが、海のきらきらとした光の中に紛れていくシーンのあたりでは、もうすっかり、この映画の美しさと静けさに捕らわれてしまいました。70年代に、リアルタイムでボウイやロキシーを聴いていた方、子供のくせに退廃だドラッグだと夢想していた方、そんな若かった自分を切なく甘酸っぱく、思い出せる方には、是非おすすめします。みなさん評価されてますが、やっぱりラストがしみじみ良いです。ジョーの妹が、手紙を持って歩いていく長いショット、それを読んだルースの、音の無いあのシーン、見事。・・・泣かされました。映画の説明文に惑わされないように。サスペンスものではありません。ゆったりと見てください。気まずくならないように、一人で見ることをおすすめします。
★★★★★ メリーゴーランドの様に
007のダニエルは冒頭だけ、俳優としての才能も失いつつ、自暴自棄の生活、電話が入り突然の友の死を知る、そこから新しい演技派ダニエルが動き出します。ダニエルが海に浮かぶシーンは暗示的であり、そこから生まれ育った少年期へと急転換してゆく構成は見事でした。少女と戯れる背景となるロキシーのブライアン・フエリーが醸し出す、甘美で、ミステリアスで、不安まで感じてしまう曲が、つい私の少年期へと同化させ、まるでメリーゴーランドに乗った様に、思い出が溢れ出し、私は物語の中のダニエルになっているのです。悲劇はちょっとした行動のずれが、いつもの日常生活の隙間にある、もう1つの世界に入り込む事で起きるのです。見終えた後も悲しく切なく、しばらくはダニエルの姿をまとっていました。
★★★★☆ 切なさと懐かしさ
終盤、故郷に戻った主人公と周囲の人たちとのやりとりがよかった。親友の妻に宛てた短い手紙に主人公が込めた万感の思いが胸を打つ。故郷を離れている40代には共感度が高いに違いない。ダニエルファンには登場時間が物足りないが、冒頭の軽薄なスターの演技と故郷での照れ臭さや懐かしさを表した演技がいい。回想部分はダニエルが出てこないが、田舎の閉塞感や若気の至り具合がよく描かれており、イギリス映画らしいところなのかも。これがあるから感動が深まる。宣伝の「サスペンス」というくくりには「?」だが、発売してくれて感謝。
★★★★☆ 映像がキレイ
全般的に映像がキレイだったのが印象的。音楽もいい。内容ついては駄作だと思う。ダニエル目当てで見る人にとっても微妙な映画。ただし、ある程度の年齢30代後半からの大人にとっては共感できる映画ではないだろうか。青春時代を振り返るきっかけになった。やっぱり淡い思い出や恥ずかしい過去は誰にでもあるのだろうなと思う。この映画を見た後に少しだけ実家に帰省でもしてみるかと思った。
★★★☆☆ ニューシネマパラダイスのアメリカ版?
ハリウッドスターとして成功したけど人生どん底~的・・・・な主人公が友人の葬式へ参列する為に、数十年振り(多分)に故郷へ帰るという展開です。そこに少年時代のシーンを交差させてる訳で・・・・・観ていてニューシネマパラダイスを彷彿させました。ダニエル・クレイグの落ちぶれ的な演技は渋くてうまいです。。。が、何故か「ジェームズ・ボンド」って錯覚します。
★★★☆☆ 落ち目の俳優に見えないのが残念
今をときめくダニエル・クレイグ が落ち目の俳優を演じているのですがオーラあり過ぎでとてもそうは見えないんで感情移入するのに時間がかかります。回想中にはデビット・ボウイやロキシー・ミュージックの曲が使われていてその頃青春だった世代には懐かしさもある作品です。帰郷して街へかえる主人公が昔、好きだった人へ送る手紙がグッと来ます。このラストのためにだけあるような映画ですので途中、退屈でも最後までしっかり鑑賞することをおすすめします。
★★☆☆☆ ニュー・シネマ・パラダイス的な作品
かのニュー・シネマ・パラダイスという作品を思い出させる様な編集構成で作られてた作品です。ダニエルは過去を振り返る側なので最初と最後しか出て来ません。本編は過去の思い出の時代になります。スタンド・バイ・ミーの様な感じの青春路線な作りでなく、女・SEXばかりで食傷気味になります。シネマパラダイスといいこの作品といい、その後主人公は成功者になって帰ってきたという共通点がある。そうじゃない人達の方が多い今の時代辛い部分を感じます。過去を振り返るという行為に辛さを感じるか懐かしさを感じるかその人の心の余裕さで見方が別れる作品なのかなぁ。
作品の詳細
作品名:フラッシュバック |
原作名:Flashbacks of a Fool |
監督:ベイリー・ウォルシュ |
脚本:ベイリー・ウォルシュ |
公開:イギリス 2008年4月18日 |
上映時間:114分 |
制作国:イギリス |
興行収入:1000万ドル |
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