ドラマ

アクトレス〜女たちの舞台〜

永遠に輝くこと、それが彼女たちの使命

オリヴィエ・アサイヤス監督がジュリエット・ビノシュ主演で“過ぎゆく時間”をテーマに、大女優の孤独と葛藤、美しさを描くドラマ

ストーリー:大女優マリア(ジュリエット・ビノシュ )のもとへ20年前に彼女を世に送り出した舞台「マローヤのヘビ」のリメイクの出演オファーが届く。しかしマリアに求められた役柄はかつて演じた20歳の主人公、シグリッドではなく、シグリッドに翻弄され自殺する40歳の会社経営者、ヘレナ役。シグリッド役には、ハリウッド映画で活躍する19歳の女優、ジョアン・エリス(クロエ・グレース・モレッツ)が決定していた。女優としての自我と若さに固執するマリアをマネージャーのヴァレンティン(クリステン・スチュワート)は諭そうとするが・・・。

出演:ジュリエット・ビノシュ 、クロエ・グレース・モレッツ、クリステン・スチュワート、ラース・アイディンガー、ジョニー・フリン、アンゲラ・ヴィンクラー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 女性に観てもらいたいです

舞台と現実、過去と現在。景色や心情が目に飛び込んできて心揺さぶられる映画です。私にとって永く記憶に残る名画になりそうです。

★★★★★ 良かったですよ

『ショコラ』でジョニデと共演した、ベテラン女優ジュリエット・ビノシュ、さすがだなと思いました。静かだけれど、淡々と歳を重ねた女性の心情が良く表現されてると思いました。若い人には理解できないかもしれません。音楽も優しく心地良く、スイスの美しい風景と相まって、疲れません。寂しさは感じるけど、後味が悪くなくて、私は好きです。

★★★★☆ マローヤのヘビが美しく、後味のよい映画でした

予告でクロエ・グレース・モレッツのワルな演技に興味がわいて観てみました。アイドルかと思ってたけど、達者な女優さんだったんですね。台詞がとても多く、ピリピリとした演技合戦が楽しめます。私は導入部でもう、クリステン・スチュワートにひきこまれました。あと最後のほう、とても好きですね。われわれ中年は過去と、はやりの常識にとらわれやすいけど、若いひとたちは脳みそやわらかくてホントに鋭い。その辺りのジュリエット・ビノシュの反応にホッとしました。中盤はすこし退屈したけど、景色がすばらしい。サンドイッチや飲み物がおいしそう。ヨーロッパムード満載です。音楽も安らぐ。

★★★★☆ 過ぎ去りし時間の中で

ジュリエット・ビノシュさすがの演技でした。それに引けを取らない好演で応えたのがマネージャー役のクリステン・スチュワートで、この二人のコンビが交わす会話は軽妙ななかにも結構鋭い指摘なんかが含まれていて、見応え聞き応え十分のものでした。途中、二人の掛け合いのセリフの練習中にもかかわらず、本当の会話をしているのでは?と混同する部分が結構あって悩まされました。ヨーロッパの山岳地帯をバックにした素晴らしい景色と心の中で何度も葛藤を繰り返すビノシュの悩ましき姿はとても絵になります。それと、クロエ・グレース・モレッツのアクの効いた演技もよかったです。お勧めの作品です。

★★★☆☆ 「演じる」凄さ

役者にとっても、視聴者にとっても、後半になるにつれ、熱が入る映画。主人公と秘書の会話が癖になる。完全に主観的な意見になってしまうが、なぜか共感できないのは、ジュリエット・ビノシュが成熟過ぎて、若い女優にジェラシーを妬くとは思えないということだろうか。ジュリエットの台詞にもあったが、若かりし頃のインタビューへの回答で「後悔しない」という内容があったが、そのまま行けば自分の歳の取り方とも、上手く向き合って来たように思えてしまう。ジュリエットの怒りや不安、焦燥感の原因を他のところに暗に見せて、視聴者にさとらせるという展開が良かったかもしれない。最後のシーンで、彼女に演じてほしかった理由?として「時を超越した存在、君なら理解してくれると思った」という台詞がまさに、彼女にふさわしい言葉だと思った。彼女は理解してるはずだし、彼女の魅力は、地球や時を超越した何かであり、若さを求めたり嫉妬する次元をとうに超えていると感じるので、その点で違和感のある映画だった。ただ、「演じる」ということに、改めて心打たれた映画だった。ジュリエットに負けないオーラが出ていたクリスティン・スチュアート!彼女の映画をもっと見たいと思った。かっこ良かった。台詞の多い映画には、役者本来の人間性がよくわかり、ずっと見ていられるかどうかは、内容云々より、役者本人にかかっている。「演技」の奥深さに触れられた映画です。

作品の詳細

作品名:アクトレス~女たちの舞台~
原作名:Clouds of Sils Maria
監督:オリヴィエ・アサヤス
脚本:オリヴィエ・アサヤス
公開:フランス 2014年8月20日、日本 2015年10月24日
上映時間:124分
制作国:フランス、ドイツ、スイス
興行収入:470万ドル
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