スリラー

シェルター

精神分析医が辿り着いた禁断の闇。時代に葬られていた〈シェルター〉の謎とは?

ストーリー:カーラ(ジュリアン・ムーア)は、解離性同一性障害疾患を認めていない精神分析医。ある日、デヴィッド(ジョナサン・リース=マイヤーズ)と名乗る男の診察を始めると、別人格が現われた。このケースも単に彼が周囲を混乱させる愉快犯だと考えたカーラは、彼の身辺を探るうちに、デヴィッドとは25年前に亡くなった故人であることが判明する。その間にもデヴィッドの人格は次々と入れ替わり、カーラの疑念は深まっていく。そしてカーラが導かれるようにしてたどり着いた先は、時代に葬られたいた血塗られた歴史だった・・・。彼は、ただの虚言者なのか。それとも現代に甦った滅びの使者なのか。この男に潜む闇は、科学では説明の付かない闇。決して触れてはいけないものだった・・・。

出演:ジュリアン・ムーア、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ジェフリー・デマン、フランセス・コンロイ、ネイサン・コードリー、ブルックリン・プルー、ジョン・ピークス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ A級サスペンス・スリラー。

予告編から、B級ホラーの香りがプンプンしてたけど。フタを開けてみれば極上のサスペンス・スリラーが詰まっていた。実際、ホラー的な物を期待して行くと、肩すかしを食うかも。確かに、怖い描写は多々あるけれど、ごく控えめに表現されていて。それが逆に、背筋が寒くなるとゆうか・・・。それになんと言っても、カメラワークが秀逸。アート的なカットが多くて、それがよりこの作品に奥行きをもたらしている。ハリウッド作品だけど、どこかヨーロッパ的な雰囲気。監督はスウェーデンの人達らしい。ストーリーが進むにつれ、ハラハラ感が増して、気がつけば眉間にシワ。スクリーンに釘付けで観ていた。先が気になり、一瞬もダレル時が無かった。こんなに集中して観たのは久々かも。それもこれも、主演のジュリアン・ムーアのお陰でしょう。この女優さん、最近は『フォーガットン』『フリーダムランド』など、トンデモ系作品に数多く出演しているが、実はアカデミー賞ノミネート常連の実力派。実は、本人がこの手の作品の大ファンなんだそう。彼女の演技力によって、より深みが出た。ラストシーンの、あの表情には鳥肌が立った。しかし昔なら、これくらい完成度の高い作品なら全国拡大ロードショーされていただろうに。なぜ、こんなにひっそり公開なんでしょう?くだらない邦画を上映するくらいなら・・・と、つい思ってしまう。でも、最近の若い人たちは字幕を読むのがめんどくさいらしい(汗)この先、どうなってしまうんだろうか。。。

★★★★☆ 前半はミステリー後半はオカルトという、そんなのが好きな人におすすめ

内容は、精神分析医のカーラ女医は、道で倒れていて病院に収容された、デヴィッドと名乗る男を父親である医師から託され診察を始めるのですが・・・多重人格者デヴィッドの本当の正体は何者なのかを探るうちに、とんでもない真実が徐々に明かされていくというものです。ジュリアンムーアが主演のミステリーものだと、どうしてもハンニバルっぽいものを想像してしまいますが、確かに中盤くらいまでは、本格派ミステリーの様相を呈した流れになって、かなりワクワクさせてくれます。しかし後半になるにつれて、ビデオに謎の影が映ったり、信仰や民間療法が出てきて、段々オカルト方面にスライドしていき、あれっ? と思い出します。実際、その流れで最後までいってしまいます。そういう流れは、本格派ミステリー好きには、たまらなく嫌だろうなぁと感じました。ホラーにしては残酷度が弱いし、本格派ミステリー好きには許せん展開というものです。どちらかに拘りがある方にはおすすめできません。オカルトミステリーが好きな人なら楽しめると思います。

★★★☆☆ 惜しい…

前半部、秀逸なスリラーで話にぐいぐい引き込まれる。いったいこれをどのようにしてまとめるのだ??と期待しながら見ていくと・・・スリラー→オカルトへの転換はアイディアとしておもしろい。が、あまりにも雑。それまで積み上げてきたものを自分でガラガラと音をたてながら崩してしまっているよう。惜しい、非常に残念です。

作品の詳細

作品名:シェルター
原作名:Shelter
監督:モンス・モーリンド
脚本:マイケル・クーニー
公開:アメリカ 2013年3月1日、日本 2010年3月27日
上映時間:112分
制作国:アメリカ
製作費:2200万ドル
興行収入:320万ドル
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