身分の違いから引き離されてしまった初恋の女性を、彼女が夫と死別するまで51年9ヵ月と4日もの間待ち続けた男の愛を描く
ストーリー:1897年、コロンビア・カルタヘナ。郵便局員フロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は、配達先の令嬢フェルミーナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)と恋に落ちるが、身分の違いから離れ離れに引き裂かれてしまう。数年後、医師フベナル(ベンジャミン・ブラット)と結婚したフェルミーナに意気消沈するフロレンティーノは、いつか自分に求婚する権利が与えられるその日まで、何年でも彼女を待ち続けると心に誓った。時は、流れて51年9ヶ月と4日目。彼女を傍らで密かに見守りながら、老い、もはや金も地位も手に入れたフロレンティーノの元に、彼女の夫フベナルの死の知らせが届く・・・。
出演:ハビエル・バルデム、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、ベンジャミン・ブラット、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ヘクター・エリゾンド、リーヴ・シュレイバー、アナ・クラウディア・タランコン、フェルナンダ・モンテネグロ、ローラ・ハリング、ジョン・レグイザモ
★★★★★ とても良い映画だと思います。
表紙にある、バビエル・バルデムの濃い顔。51年9ヶ月と4日の純愛とかいう、グロテスクなあらすじ。どうしても手が伸びなかったんだけど、これがなかなかの名画でした。そもそも、一目見た女性を50年以上も想い続けることができるのか。幾多の変遷のあと、年老いた彼女の裸を抱いて、幻滅はやってこないのか。ファンタジーと言えば簡単だけど、傷つき落ち込みながらも初恋に生涯を捧げ、同時に無数の女性と関係を持たずにいられない男の姿、そこに人間の豊かさと不思議を感じました。一途な片思いは、622人の女性との関係によって、ちゃんと成熟していたのだ。バビエル・バルデムの表情を見るとそれが分かるような気がします。女たちの思い出と初恋の情熱を抱いて、なんと楽しい人生だったか!
作品の詳細
作品名:コレラの時代の愛 |
原作名:Love in the Time of Cholera |
監督:マイク・ニューウェル |
脚本:ロナルド・ハーウッド |
公開:アメリカ 2007年11月16日、日本 2008年8月9日 |
上映時間:137分 |
制作国:アメリカ、コロンビア |
製作費:5000万ドル |
興行収入:3100万ドル |
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