人との関り方がわからず、狂気に走ってしまうメイの欲望が繰り広げる悲しくも残酷なホラー!
ストーリー:内気でコンプレックスいっぱいの女の子メイ(アンジェラ・ベティス)。子供の頃から周りに馴染めず、唯一の友だちは母親がくれた人形のスージーだけ。そんな彼女が、初めて恋人を手に入れた。優しくて大きな手を持つアダム(ジェレミー・シスト)。メイはアダムとの関係にどんどんのめり込んで行く。ところが、メイの強い想いは次第に常軌を逸し始めた。メイの奇行を面白がっていたアダムも、唇を噛み切るほどのキスに怖じ気づき、彼女を避けるようになる。また、独りぼっちに戻ったメイ。寂しさに心を蝕まれていくうちに、少女はふと思いついた。「友だちができないなら、完璧な友だちを造ればいい・・・」職場の動物病院からメスや切断器具を持ち出したメイは、最高の材料を求め、大好きなアダムの手や、女友達の首、素敵なタトゥが入った腕など、それぞれお気に入りの美しいパーツを集め始めるのだが・・・。
出演:アンジェラ・ベティス、ジェレミー・シスト、アンナ・ファリス、ジェームズ・デュヴァル、ニコール・ヒルズ、ケヴィン・ゲイジ、マール・ケネディ、ノラ・ゼヘットナー、レイチェル・デイビット
★★★★★ さいこー
心に残る映画でした。これは『呪怨』のようなビクッとさせる静的なホラーでも『13日の金曜日』のような血しぶきのたつスプラッターとも違う、『キャリー』や『チャイニーズゴーストストーリー』に代表されるホラーの衣を着せた悲しいお話です。人によって見方は様々だとは思いますが、主人公メイの感情のすうせいがアンジェラ・ベティスのちょっと比類ない役者わざでとても細かく丹念に描き込まれているので映画としての完成度は評判を超克しています。グッときます。おそらく、どんな役者も一度は為してみせるあの奇跡に近いたぐいの演技です。映画で描かれる主人公のメイはとても無口ですが、いろんなことをいつもたくさん考えていて人の目に写る自分とか、人並みさとか、女性らしさを一所懸命に模索していて、そこがとてもかわいいいです。100本に1本の名作だと思いますので是非ごらんください。
★★★★☆ 狂気
主人公、メイの異常な行動に恐怖する映画です。まぁ主人公の周りの人間も皆おかしいのですが・・・。序盤は割と静かで、メイの恋心の描写に終始します。少し冗長です。中盤、すこしづつ狂気をましていくメイ、そして後半、メイは遂に己の道を突き進みだしてしまいます。「愛の物語」というよりは「孤独に耐え兼ねた女の末路」を極端な描写で描いた、という感じですね。地味ですが、そこそこの良作です。音楽の使い方はやや微妙ですけど・・・。
★★★☆☆ あともう一息
期待しなければそれなりに見られるが、全体的におとなしい気がした。恐怖より切なさを強く感じてしまう映画だった。
作品の詳細
作品名:MAY -メイ- |
原作名:May |
監督:ラッキー・マッキー |
脚本:ラッキー・マッキー |
公開:アメリカ 2002年1月13日、日本 2004年4月24日 |
上映時間:94分 |
制作国:アメリカ |
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