ホラー

蝿男の逆襲

悪夢の人体実験、そして蝿化ふたたび! 悲劇の蝿男が仕組む、壮絶な復讐劇!

ストーリー:前作で蝿男になってしまった科学者アンドレの息子フィリップ(ブレット・ハルゼイ)は、母の死後、父の研究を続行しようと決意。伯父フランソワ(ヴィンセント・プライス)と親友の協力を得て別荘の地下室で物質転送機の開発を行う。だが実験が大詰めを迎えた時、親友が研究の横取りを企んでいる事が発覚。格闘の末、気絶させられたフィリップは転送機に入れられてしまうが、そこには一匹の蝿が・・・。

出演:ヴィンセント・プライス、ブレット・ハルゼイ、デヴィッド・フランカム、ダニエル・デ・メッツ、ジョン・サットン、ダン・シーモア、ジャック・デイリー、マイケル・マーク

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★☆☆ ヴィンセント・プライスでもってます

前作はカラーのシネマスコープだったが、本作ではモノクロのシネマスコープに変更されている。予算が無かったんだろうか? いやいや、日本では何故か未公開だったとはいえ、世界的にはヒットした作品の続編だ。金をケチったというよりは陰影に富んだ重厚な雰囲気を出したかったに違いない。でも本当に予算不足だったりして。本作も日本未公開。前作の直接の続編なので、そちらを観ていないとわからないからだろう。人間の頭を持った蝿が気持ち悪い。蝿男はショッカーの怪人のようで不気味さの中にどこか愛嬌があるが、人間の頭を持った蝿はその愛嬌が無い。人間に蝿の頭が付いているのよりも、蝿に人間の頭が付いている方が気色悪いのだ。人間の頭というリアルさの差だろうか。バッドエンドながら余韻を残して終わった前作に比べると、本作は安易なハッピーエンドとなっている。前作の後で観ると、どうしても物足りなく感じてしまう。かといって前作と同じラストにするという訳にもいかなかったのだろうが、もう少し工夫が欲しかった所ではある。全体的に蝿男の出番が少ないのも残念だ。アランが悪徳葬儀屋と手を組んで設計図を売り渡そうとする一般的なサスペンス映画になってしまっている。それにしてもフィリップは安易に人を信用し過ぎ。アランは偽名のようだが、その悪人アランがエレクトロニクスの専門家というのもおかしな話だ。とりあえずこれだけは言っとかんと思うので言っておくが、ヴィンセント・プライスが本作を支えている。プライスが出ていなかったら、もっとつまらない作品になっていたことだろう。やはりヴィンセント・プライスは良い俳優だ。物凄くマルチな才能を持っていた名優で、ティム・バートン監督が熱烈なファンであることは映画マニアの間では良く知られている。でも作品的には余り恵まれてないな。代表作のほとんどがAIP作品だもん。

作品の詳細

作品名:蝿男の逆襲
原作名:Return of the Fly
監督:エドワード・L・バーンズ
脚本:エドワード・L・バーンズ
公開:アメリカ 1959年7月22日
上映時間:80分
制作国:アメリカ
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