近道するため、地図にも乗っていない暗い森に入り込んでしまった家族に、次々と悪夢が降りかかる
ストーリー:クリスマスイブの夜、毎年恒例になっている親戚の家でのパーティーに出席するため、ハリントン一家は車を走らせていた。いつもは高速道路を使っていたのだが、今年に限って、近道をしようと人気のない森を抜けることにする。しかし、行けども行けども目的地に辿り着くことができない。そして、道端に赤ん坊を抱えた白いドレスの女(アンバー・スミス)が現れたことをきっかけに、逃げ場のない恐怖が一家を襲う。やがて、娘の恋人が何者かによって黒いクラシックーで連れ去られてしまい、無残な姿で発見される。極限まで追い詰められた家族の前に、繰り返し出現する”マーゴット”への標識、そして地図に載っていない鬱蒼と茂った森。果たして希望も救いもない、終わりのない悪夢から抜け出すことができるのだろうか?
出演:アレクサンドラ・ホールデン、レイ・ワイズ、リン・シェイ、ミック・ケイン、ビリー・アッシャー、アンバー・スミス、カレン・S・グレーガン、スティーヴ・ヴァレンタイン
★★★★★ 秀作!!
なんて気味の悪い映画。海外のホラー物って、どちらかというと、意思の疎通が出来ない怪物と化した人物がチェーンソーを振り回したり、カギ爪で追いかけて来たりするものだって考えていたけど、これは、良くも悪くも、静かに、だけど深く「怖い」。全編を通して、なんとも言えない緊張感がみなぎっている。巧みに張られた伏線が、ラストにカチリ!と音を立てて集結する。ホラー映画にありがちな「?」とか、わかんなきゃ、わかんないでいいのよ、怖ければ。みたいな無責任なラストではない。起こったすべての不気味な出来事が「こういう事だったのか」と納得がいく。これはすごい秀作だ。
★★★★☆ 不条理な恐怖にはまる
B級ホラーの匂いがぷんぷんしますが、はまりました。暗い森に迷いこんだ平和な家族が、不条理な世界に狂わされていくとゆうストーリー。ごくごく平凡で善良な家族の精神や、人間関係が恐怖に支配され、壊れていくさまに、引き込まれました。スピーディな展開で退屈しません。スプラッターが苦手な人も、ほぼ大丈夫だと思います。観ればわかります(笑)。
★★★☆☆ きれいにまとまっちゃいましたね
止まるたびに人が死ぬ。車は走っても走っても同じところへ戻ってくる。家族の精神状態が危うくなっていく。いったいこの話の終わりは、どうなる?ミステリアスなお話だけど、ドキドキするような恐怖感はあまりない。映像も暗闇と車というシンプルなシーンが多く、あえて殺人シーンはカットしてあるので理性的な印象を抱く。ホラーというよりもミステリーという感じ。そして結末も理性的、常識的で綺麗にまとまりすぎて後をひかない映画になってしまった気がする。うざったい母親役リン・シェイ(「メリーに首ったけ」で、犬を感電させられたおばちゃんを演じていた)の怪演が、ストーリーより怖かったかも。
作品の詳細
作品名:-less [レス] |
原作名:Dead End |
監督: ジャン=バティスト・アンドレア、ファブリス・カネパ |
脚本:ジャン=バティスト・アンドレア、ファブリス・カネパ |
公開:アメリカ 2004年11月9日 |
上映時間:85分 |
制作国:フランス |
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