米の代表的作家、ジョン・グリシャムの処女作を基にした法廷サスペンス
ストーリー: ミシシッピー州カントンの裁判所で、ふたりの白人青年に暴行された黒人少女の父親カール(サミュエル・L・ジャクソン)が犯人を射殺。新米弁護士ジェイク(マシュー・マコノヒー)は彼を弁護することになるが、人種差別のはびこる南部の町を舞台に、やがて事件は白人と黒人の対立という大きな社会問題へと発展していく・・・。
出演:マシュー・マコノヒー、サミュエル・L・ジャクソン、サンドラ・ブロック、ケヴィン・スペイシー、ドナルド・サザーランド、オリヴァー・プラット、チャールズ・S・ダットン、アシュレイ・ジャッド、キーファー・サザーランド、クリス・クーパー
★★★★★ 何度見ても最高
何度かレンタルで借りて、やっぱり買ってしまいました。ラブ&ピース「正義は勝つ!」って感じで、途中何度か涙・最後はスッキリだお気に入りです。何度見ても飽きませんし、いろいろ発見があってGOOD!
★★★★★ 感動する名画!
マシュー・マコノヒーの出世作としても有名な映画だが、物語に引き込まれるまで早い!人種の壁を乗り越えて奮闘する弁護士は、グレゴリー・ペックの『アラバマ物語』を彷彿差させる。敏腕の若手弁護士ながらも、相手の検事は超切れ者で、しかも黒人差別への感情が根強い町にあって、陪審員はオール白人と孤立無援状態。おまけに弁護を担当することになった黒人は少々頭が悪く、短絡的で、独りよがりな部分も多々あり、まさにおんぶにだっこ状態。そんな中で奮闘する弁護士が素晴らしすぎる感動の大作!マシュー・マコノヒーはこの何年か後にアカデミー賞を取るのだが、このとき既にその萌芽はあったのだなと感じます!
★★★★☆ 役者が生きている映画
これほどまでに出てくる役者が生きている映画ってめずらしいだろう。特に検事役のケビン・スペイシーが見事。他人の不幸を自分の出世の道具にしか扱おうとしない酷薄さがよく出ている。また、サミュエル・L・ジャクソンの実は賢いという演技も見事。ストーリー的には、あまりひきつけられるものがなかったので、私的には、星ひとつ減らした。例えば、『ザ・プラクティス』なんかだと、もう一ひねりぐらいあって「やられた」という感じがすごいのだが、あまりにも素直なので。「子どものレイプ」という題材を家族で見るにはちょっとなぁというひと以外には家族で見てもお薦めです。
★★★☆☆ サンドラとアシュレイがきれいだなー
法廷モノは好きでよく見ますが、美しい協力者、師弟関係、やり手検事、家庭問題とお腹いっぱいの上にKKKやら謎のサザーランド親子共演と、ちょっと盛り込み過ぎてで焦点が定まってない感じ。ならず者の「ち○こ切ってまえ」とは思うが、命を奪うのは過剰な復讐であると感じるのが常識的な感覚。実際にやってしまった被告と考えてもやらない人たちには明確に差があるはずで、そこを人種問題でぼかすのはスッキリしません。最後の説得が「それはあなたの子供だ」の方が人種を超えて万人が共感できる言葉ではなかったかと思うところです。
★★★☆☆ 情に動かされる陪審員。
アメリカの人種差別の現状、裁判・陪審員制度の実態、現在のKKKの活動状況に対する知識がない為、この物語の世界に入り込めませんでした。確信犯で殺人を犯したカール(サミュエル・L・ジャクソン)腰の据わりように驚きます。彼のこれまで人生でまざまざと見せ付けられて来たのでしょう。 未だにアメリカにおける人種差別が根深いことは想像できます。しかし、個人的にはこの評決は全く承服できないです。エレン(サンドラ・ブロック)は明らかに違法行為で証拠集めをしていましたし、なにより陪審員が、あの程度の最終弁論で180度考えを変えることの方が逆に怖過ぎます。結局、この物語は「法を曲げてでも、黒人の人権を確立することが重要だ」ということを言いたかったのでしょうか。なお、エレンとジェイク(マシュー・マコノヒー)との微妙な恋愛関係の描写は、余計だったと思います。
作品の詳細
作品名:評決のとき |
原作名:A Time to Kill |
監督:ジョエル・シュマッカー |
脚本:アキヴァ・ゴールズマン |
原作:ジョン・グリシャム『評決のとき』 |
公開:アメリカ 1996年7月24日、日本 1996年12月28日 |
上映時間:149分 |
制作国:アメリカ |
製作費:4000万ドル |
興行収入:1億5200万ドル |
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