ユーモアたっぷり、ちょっぴり切ない人生の宝物が詰まった感動作
ストーリー:ロンドンのカムデン。ミス・シェパード(マギー・スミス)は路上に停めたオンボロの黄色い車で自由気ままに暮らす誇り高き淑女だ。ある日、違法駐車で退去を命じられ困っていた彼女に、劇作家アラン・ベネットは、親切心から自宅の駐車スペースを提供する・・・それから15年。彼女はなおもそこに居座っていた。自由奔放な彼女にベネットは振り回され、それでも奇妙な“共同生活”は終わることはなかった。ベネットは彼女の心の闇を理解しようとする。そして、ミス・シェパードの波乱の人生を知ることとなる・・・。
出演:マギー・スミス、アレックス・ジェニングス、ジム・ブロードベント、フランシス・デ・ラ・トゥーア、ロジャー・アラム、クレア・ハーモンド、デボラ・フィンドレイ、グウェン・テイラー、クレア・フォイ
★★★★★ しめさば
お芝居が映画になった作品。自分の生き方を自分で選び貫く、粋なミス・シェパードが可愛く、潔くて素敵です。周囲の人々の関わりも暖かく、見た後も心地良い作品でした。
★★★★★ 英国らしいユーモアが満載
頑固で偏屈で感謝の気持ちも素直に表さないミスシェパードのような人は、「和」をおもんじる日本社会では到底受け入れられない存在でしょう。彼女のバンの回りはゴミや汚物があり、映画を見ていても、何だか臭ってきそうです。でも、英国では15年も自宅の庭にその様なキャラクターの人を受け入れるアランのような人がいて、ご近所さんもアランをとがめない。異文化だなぁとおもいました。彼女の過去については、断片的にしかわからないです。何故音楽家だったのに修道院に入ったのか、自動車事故も誤解なのに真相が彼女に伝わらなかったのか。アランも、彼女については死後わかったことが多いと映画の中で述べていますから、実際まだまだ謎めいた人生を送った人だったのでしょう。それを除いても、映画を見た後ほんわかした気分になれました。窮屈な社会に疲れている方にはお勧めです。「捨てる神あれば拾う神あり」。
作品の詳細
作品名:ミス・シェパードをお手本に |
原作名:The Lady in the Van |
監督:ニコラス・ハイトナー |
脚本:アラン・ベネット |
公開:イギリス 2015年11月13日、日本 2016年12月10日 |
上映時間:104分 |
制作国:イギリス |
製作費:600万ドル |
興行収入:4100万ドル |
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