現代社会と隔絶された環境で育った女性と、彼女を取り巻く人々の姿を通して、真の人間らしさとは何かを描いたヒューマン・ドラマ
ストーリー:緑と湖に囲まれ、朝日に輝き、夕日に染まるノース・キャロライナ。そこの人里離れた山間の小屋で、現代社会とは全く隔絶され奇妙な言葉を話す女性が、地元の開業医ジェリー(リーアム・ニーソン)によって発見されるところから物語は始まる。彼女の名はネル(ジョディ・フォスター)。世話人としてその小屋に引きこもっていた年老いた母親だけが唯一の話し相手だった・・・。
出演:ジョディ・フォスター、リーアム・ニーソン、ナターシャ・リチャードソン、リチャード・リバティーニ、ニック・サーシー、ロビン・マリンズ、ジェレミー・デイビス、オニール・コンプトン、ショーン・ブリジャース
★★★★★ 何年経とうが…。
もう何十年の前の作品だが、全く色褪せることなくいつまでも心の中で生き続けている。ラスト、ネルの憂いを帯びた寂しげな表情が過去に向いてるのか未来に向いてるのか・・・。あのネルの顔がいつまで経っても忘れられない。観る人を選ぶ、観た人に残る、静かな美しくも悲しげな作品です。
★★★★★ ラストの意味は
ラストシーンのネルの涙について、劇場公開時からずっと気になっている。劇中のジェリーやポーラやメアリーは、ネルと触れ合うことによって心の平穏や人間らしい感情を取り戻していく。それではネルは?今は一緒にいるこの人たちとの時間も永遠には続かない。別れと出会いを知った人間が感じるこんな思いをネルも知ったのだろう。一見ハッピーエンドの結末は、それほど単純ではないのかもしれない。癒しの物語というだけでなく、人間の感情の機微を描くこの映画の出来は素晴らしい。自信を持って推薦できる。
作品の詳細
作品名:ネル |
原作名:Nell |
監督:マイケル・アプテッド |
脚本:ウィリアム・ニコルソン |
公開:アメリカ 1994年12月23日、日本 1995年5月13日 |
上映時間:113分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2400万ドル |
興行収入:1億600万ドル |
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