肉弾鬼中隊

肉弾鬼中隊

実話小説に基づいた緊迫感溢れるジョン・フォード監督初の戦争映画

ストーリー：第一次大戦中のメソポタミア砂漠に迷い込み、孤立した英国騎兵偵察隊の数日間を描いた心理ドラマ。見えない敵との神経戦、過酷な条件のもとで発狂していく兵士や、冷血な殺りくを繰り返すアラブ兵などの人間描写を見事描いた力作。

出演：ヴィクター・マクラグレン、ボリス・カーロフ、ウォーレス・フォード、レジナルド・デニー、アラン・ヘイル、J・M・ケリガン、ビリー・ビーヴァン、フランシス・フォード

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆肉弾鬼中隊

巨匠、ジョン・フォードによる初の戦争映画ですが、肉弾鬼中隊などという邦題から想像されるような、激しい戦闘シーンは全く無い映画です。原題はThe Lost Patrol。砂漠の真ん中で隊長を失った英国軍の中隊が行き先も、自分達が今どこにいるかも分からなくなり、ようやく見つけた寺院に隠れるが…というストーリーで、英国軍中隊は物陰に隠れたアラブ兵からの狙撃によって次々に倒れていきます。ようやくアラブ兵が姿を見せるのは終盤なので、「肉弾」という言葉から連想されるシーンは皆無に近いです。追い詰められた中隊が次第に精神に異常をきたしていく展開は地味ですがリアリティーがあると思います。フランケンシュタインの怪物役で有名なボリス・カーロフが修道兵を演じており、その熱演が見ものです。