コメディー

素晴らしき戦争

英国の製作陣及び配役の総力を結集した絢爛たる戦争巨篇!

ストーリー:1914年、一触即発状態のヨーロッパ。セルビアを訪れたオーストリアの大公夫妻暗殺事件を契機に、ドイツ、オーストリア、イギリス、フランスが次々に開戦、第一次世界大戦が勃発する。英政府は勝利を手中に収めんがために国力を結集し、国民すべてを戦争に巻き込んだ。その激動の余波は、平和な小市民であるスミス一家にも否応なく及ぶのであった・・・。

出演:ローレンス・オリヴィエ、ラルフ・リチャードソン、ジョン・ギールグッド、マイケル・レッドグレーヴ、ジョン・ミルズ、ダーク・ボガード、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、マギー・スミス、スザンナ・ヨーク、ウェンディ・オルナット、フィリス・カルヴァート、イザベル・ディーン、ジュリエット・ミルズ、ジェーン・シーモア、メアリー・ウィムビッチ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 静かなミュージカル映画。

オリジナルは舞台のようだが、残念ながら、それは見ていない。だが、第一次世界大戦前を、映画冒頭で、プロローグとして見せているが、この演出は、まさに「演劇的」。各国首脳のやりとりは、これから「ゲームをはじめよう」、という雰囲気がたっぷりと伝わってくる。これが、後の、庶民が戦争に駆り出され、戦地や銃後の人々の暮らしとの違いを、はっきりとしてくれる。戦場でも、ふるさとでも、歌とともにあった人々の物語。

★★★★★ 英国映画人の気骨に脱帽

これは見事な大作でした。作品の力に、ただただ圧倒されました。しかしこれを「反戦映画」と銘打つのは如何なものでしょう、私は大いに抵抗を感じました。ここに描かれたのは「戦争反対」などという陳腐な思想ではなく、「愚かしさ」「凄惨さ」そして「膨大な犠牲者」という戦争の姿そのものです。それにしても戦争という巨大な化け物を、鮮やかな色彩、美しい画面に、こんな手法であっけらかんと描き尽くすアッテンボロー監督を筆頭にした、英国映画人の迫力は凄まじいの一言です。個人の感情をいくら声高に叫んでも、戦争の真実から遠ざかるばかりですが、本作は、その化物を生み出し、自ら翻弄される人間の姿をデフォルメし、敢えて滑稽に描写することで、その姿に迫ることに成功しています。これは戦勝国の余裕なのでしょうか、英国人の気質なのでしょうか、いずれにせよ彼らの気骨には脱帽しました。

作品の詳細

作品名:素晴らしき戦争
原作名:Oh! What a Lovely War
監督:リチャード・アッテンボロー
脚本:アン・スキナー
公開:1969年4月10日
上映時間:144分
制作国:イギリス
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