ドラマ

ハワーズ・エンド

英国にある別荘“ハワーズ・エンド”をめぐって繰り広げられる運命的人間模様を描いた、格調高い文芸ロマン

ストーリー:20世紀初頭の英国。姉マーガレット(エマ・トンプソン)、妹ヘレン(ヘレナ・ボナム=カーター)ら3人のきょうだいがいる中産階級のシュレーゲル家は、かつてヘレンが起こした恋愛沙汰によって資産家ウィルコックス家と気まずい関係になってしまっていた。だがやがて、ウィルコックス家のルース夫人(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)とマーガレットは友人同士となり、夫人がマーガレットに別荘“ハワーズ・エンド”を引き渡すという遺言を残したことから、マーガレットとヘレンの関係には波紋が起きてしまい・・・。

出演:エマ・トンプソン、ヘレナ・ボナム=カーター、エイドリアン・ロス・マジェンティ、プルネラ・スケイルズ、アンソニー・ホプキンス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ジェームズ・ウィルビー、ジェマ・レッドグレイヴ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 圧巻でした

イギリス人が美徳とする性質がよく描かれていると思った。決して人前では感情を高ぶらせない。マーガレットが夫の若き日の素行を瞬時にして悟った時も、妹が身ごもっていることを目の当たりにした時も、絶対に取り乱したりしない。驚きはしても、泣いたりするのは一人になってから。そういうふうな抑制的な性質がよく描かれていると思った。チャールズは粗野で小人物。時折、表情に現れる鬱屈した残忍さのようなものを持て余していて、レナードを殺すことでそれを爆発させたんだと思う。マーガレットは賢明な女性だけど、当時は女性が自立して思うように生きることは難しかった。だから多少の知性や感性のズレがあってもヘンリーと一緒になったのだろうし、自分を必要としてくれたということも大きかったと思う。無意識にか意識的にか分からないけど、自分を守るためにも相手に合わせていたんじゃないかな。ヴァネッサ・レッドグレーヴ演じるルースもきっとそういう女性で、マーガレットに親近感を感じていたんだと思う。自分の知性に蓋をして生きるしかなかった当時の女性を、ああいう浮世離れした雰囲気をにじませるような演技が素晴らしいと思った。そういうウィルコックス家の人々も完全な悪人ではもちろんなくて、皆が黙認してしまった母親の遺言のことをずっと気にしてる。最後にそれをマーガレットに打ち明けるヘンリーにも人間らしさを感じた。

★★★★☆ イギリスの美しい家をめぐる物語

イギリスの家といっても貴族のマナーハウスのような大きな家ではなくこじんまりとした美しい庭に囲まれた住み心地の良さそうな美しい家である。二つの家族メンバーがそれぞれ恋人となったり親友となったり、結婚したりといった互いの人生の物語へと発展する。良かったのはこの時代のイギリスのファッションで女性と男性のファッションで、相当リアルなんだろうと思う。紳士のファッションとは相当きりっとしている。女性は普段着オフホワイトの床ぎりぎりまでの長いすそのあまり広がっていないドレス。部屋のインテリア壁紙、ソファーのファブリックなど物語の時代の世界観が素敵だなと思った。また、イギリス人の家と庭自然への嗜好性を感じられる。ストーリー以外のところもとても勉強になった。

作品の詳細

作品名:ハワーズ・エンド
原作名:Howards End
監督:ジェームズ・アイヴォリー
脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
原作:E・M・フォースター『ハワーズ・エンド』
公開:アメリカ 1992年3月13日、日本 1992年7月11日
上映時間:142分
制作国:イギリス、アメリカ、日本
製作費:800万ドル
興行収入:2600万ドル
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