戦争は人生を映す鏡、真実と偽りの境界線はそれを信じる男の中にある
ストーリー:陸軍のシニア・アドバイザーとしてベトナムに派遣された、ジョン・ポール・ヴァン中佐(ビル・パクストン)。彼は良き夫であり、父親である一方で、裏では愛人たちを抱える、この戦争と同じく複雑な男。彼は南ベトナム軍の腐敗しきった現状を目の当たりにし、この戦争にアメリカ合衆国は勝てないことを悟る。自らのキャリアを犠牲にしてまで、真実の追究に男を駆り立てたものは何だったのか?愛しの我が家から戦場へ、彼をいざなったものは?そして、一人の兵士を絨毯爆撃の司令官へと変え、決して勝てない相手をただひたすら破壊することを選択させたものはなんだったのだろうか?人生の全てを自分でコントロールしてきたヴァンだったが、ただひとつままならないものが、このベトナム戦争だということに、彼はまだ気付いていなかった・・・。
出演:ビル・パクストン、カリーナ・ローグ、エイミー・マディガン、ドナル・ローグ、ハーヴ・プレスネル、ロバート・ジョン・バーク、ビル・ウィーラン、リム・ケイ・トン、ヴィヴィアン・ウー、リチャード・リバティーニ
★★★★★ ベトナム戦争関連映画の中のBestの部類に入る良作。
『プラトーン』『フルメタルジャケット』『7月4日に生まれて』に匹敵する良質なベトナム戦争映画だ。ベトナムには、何度も行ったことがあるが、ベトナムのサイゴン(現ホーチミン)や農村の雰囲気、ベトナム人の雰囲気が、タイムスリップしたかのように見事に再現されており、金がかかった映画というのが分かる。さらに、南ベトナム政府軍の戦意の低さ、富裕層VS農民(貧困層)の構図、一般の農村の人々が次第に解放戦線・北寄りになっていく様子、長年の植民地支配からの独立と考える多くのベトナム人の戦争観という立場によって異なる複雑な戦争観の相違や、フランス軍への資金援助→軍事アドバイザーの派遣→アメリカの本格参戦→泥沼→アメリカ撤退&ベトナム化→解放戦線&北ベトナムの勝利という戦争の流れを知ることができるベトナム戦争の歴史を概観できる良質な内容である。多くのベトナム戦争関連映画を観てきているが、Bestの部類に入る良作だ。
★★★★★ 題の安っぽさとは裏腹の硬派作品
プラトーンのパクリの題名やジャケットデザインとは正反対に、かなり政治的な戦争映画。南ベトナム軍の腐敗やアメリカ軍の欺瞞等がよく描かれている。ハリウッド映画特有のくだらなさは殆ど無い。近年アメリカが世界中に戦争を起こそうとしている今だからこそこの映画を見てほしい。アメリカの戦略と戦わされる現地国軍の微妙な関係がよく描かれている。現代は Bright Shining Lie(明るく輝かしい嘘)。戦闘シーンを期待してる人にもそこそこは楽しめる。
★★★★☆ USプラトーン
ビル・パクストン主演の正統派戦争映画です。戦争映画といってもアクション映画ではなく戦争ドラマにカテゴリー分けされる作品です。主人公は戦争には反対であるが軍人という立場で命令を遂行していますが、友人たちには理解されず非難にさらされるという戦争の意味を考えさせられる映画でもあります。アクション要素も随所にあり、M113装甲兵員輸送車が列をなして進む様は圧巻です。
作品の詳細
作品名:U.S.プラトーン |
原作名:A Bright Shining Lie |
監督:テリー・ジョージ |
脚本:テリー・ジョージ |
公開:アメリカ 1998年5月30日 |
上映時間:118分 |
制作国:アメリカ |
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