夫の生まれ変わり?突然現れた10歳の少年の謎とは・・・
ストーリー:美しい未亡人のアナ(ニコール・キッドマン)は、10年前に愛する夫ショーン(キャメロン・ブライト)を亡くし、その悲しみから抜け出すまで彼女を待ち続けてくれたジョゼフと婚約する。ところがそんなアナの前に、見知らぬ10歳の少年が現れる。少年はアナに「僕はショーン、君の夫だ」と告げ、ショーンしか知らないはずの秘密を語り出す。まるで夫のように愛と情熱を秘めた少年のまなざしに動揺するアナだが、次第に、「少年は本当に夫の生まれ変わりなのではないか」との思いが募り・・・。やがて彼女は衝撃の真実を知ることに・・・。
出演:ニコール・キッドマン、キャメロン・ブライト、ローレン・バコール、ダニー・ヒューストン、アン・ヘッシュ、ピーター・ストーメア、アリソン・エリオット、アーリス・ハワード、カーラ・シーモア
★★★★★ 見所はエンディング
オープニングシーンを見た瞬間、アナと少年の行き着く先が楽しみになった。もう片時も目は離せなくなった自分が居た。アナと共に観る者も「輪廻」という言葉に酔いしれていた時、ショーンを名乗る少年の前に「愛人」が登場。観る者も夢から覚めて、フッと現実に引き戻されたような気分となった。そして迎えた2人の結末。共に身を切る思いで出した結論のように思う。観終わって2人の心の中を、今一度覗きたくて2回3回と観てみた。観る人によっていろいろな受け取り方が出ることは、製作者は計算に入れていただろう。観る者達が自由な想像の世界に浸れる。この作品の魅力の一つではないか。
★★★★☆ このエンディングは・・・!
エンディングをどうとるかによって、全く違う評価になる作品。そのまま単純にとれば「なんだ?」になるだろうが、少年がアナを大切にするがゆえにの行動と考えれば、とても哀しい愛の物語となるはず。「恋人になった」とされる女性の存在や言動が、重要な意味を持つのだろう。ニコール・キッドマンの微妙な表情のアップを、じっくり観せるカットがある。俳優の度量が試される場面だろうが、やはり・・・すごい。静かに物語が進行していく分、その心情がとても繊細に描かれている。
作品の詳細
作品名:記憶の棘 |
原作名:Birth |
監督:ジョナサン・グレイザー |
脚本:ジョナサン・グレイザー |
公開:アメリカ 2004年10月29日、日本 2006年9月23日 |
上映時間:100分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2000万ドル |
興行収入:2300万ドル |
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