自由を求めてローマを攻める奴隷軍の英雄スパルタカスを、カーク・ダグラスが全身全霊で演じた超大作歴史劇
ストーリー:紀元前1世紀、共和制末期のローマ。鉱山で働く奴隷スパルタカス(カーク・ダグラス)は、衛兵に反抗し飢え死にの刑に処されるが、剣闘士養成所のバタイアタス(ピーター・ユスティノフ)に見出され、彼のもとで剣闘士としての訓練を積むことに。やがて、彼はその養成所で女奴隷のバリニア(ジーン・シモンズ)に出会い惹かれ合う。そんなある日、ローマの名将クラサス(ローレンス・オリヴィエ)が養成所を訪れ、スパルタカスと彼の親友ドラバとの真剣勝負を命じる・・・。
出演:カーク・ダグラス、ローレンス・オリヴィエ、チャールズ・ロートン、ジーン・シモンズ、ピーター・ユスティノフ、トニー・カーティス、ジョン・ギャヴィン、ウディ・ストロード、ジョアンナ・バーンズ、ニナ・フォック
★★★★★ スパルタカスが勝ち取った“自由”
ダルトン・トランボのシナリオ、脂が乗り切ったカーク・ダグラスの演技、そしてアンソニー・マンとスタンリー・キューブリック!歴史映画というとどうしてもその長さゆえにダレてしまうが、マンの後を引き継いだキューブリックのスピーディーな映画作りはダレをまったく感じさせない。奴隷から剣闘士へ、訓練、決闘、反乱、終幕。実に目まぐるしく展開する。前半の決闘場面はこれぞグラディエーター(剣闘士)と言わんばかりのスリリングな迫力だ。奴隷たちは自由を求めて運命に抗う。彼らが手にするのは生きる自由か、死ぬ自由か。あくなき戦いは続く。たとえ最後の1人になろうとも。スパルタカスが最後に得た自由は、奴隷を得るもの、奴隷から解放された者、そして“どちらでも無い”小さな命を救えたのかも知れない。制作現場におけるカーク・ダグラスとマン、そしてキューブリックの衝突。このピリピリした空気はそのまま映画の激しさに結びついている。キューブリックは最後までこの作品を自分のものだと認めなかったが、それでもこの作品が映画史に名を残す傑作である事に変わりはない。
作品の詳細
作品名:スパルタカス |
原作名:Spartacus |
監督:スタンリー・キューブリック |
脚本:ダルトン・トランボ |
公開:アメリカ 1960年10月7日、日本 1960年12月15日 |
上映時間:197分 |
制作国:アメリカ |
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