そばにいるのに届かない、いちばん大切なもの
サッカーの元スター・プレイヤーのダメな父親が、息子への愛を胸に再起を図る感動のハートフルヒューマンドラマ
ストーリー:ジョージ・ドライヤー(ジェラルド・バトラー)は、サッカーの元スター・プレイヤー。しかし引退後は、過去の栄光と請求書の山しか残されていない寂しい人生を歩んでいた。今は、別れた元妻のステイシー(ジェシカ・ビール)と、9歳になる息子のルイス(ノア・ロマックス)が住んでいるマクレーンという小さな町で暮らしていた。もう一度家族の絆を取り戻し、3人で幸せに暮らしたい。そう願うジョージは、TVのサッカー解説の職を求めて就活に励むが、そう簡単に空いたポストはみつからない。しかも、ヨリを戻したいと思っていたステイシーには再婚を考えている恋人がいた。思い通りにならない現実をつきつけられ、肩を落とすジョージ。それでもいつかチャンスは巡ってくると信じる彼は、サッカーのジュニア・チームで練習に励むルイスの送り迎えを買って出るなど、精一杯の家族サービスにつとめた。そんなある日、ひょんなことからルイスのいるサッカーチームのコーチを引き受けることになるジョージ。果たして彼は失った家族の絆を取り戻すことが出来るのか?
出演:ジェラルド・バトラー、ジェシカ・ビール、ノア・ロマックス、デニス・クエイド、ユマ・サーマン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジュディ・グリア、ジェームズ・タッパー
★★★★★ 正に自伝!
自分もサッカーのコーチを10年してました。小学生対象ですが、それからアル中になり家族と別れ、今は更生途上です。とにかく見て、かみさんにプレゼントしました。この映画をきっかけに何故か関係修復の兆しがあり、感謝する次第です。
★★★★★ 「バカな人が忘れられなくて」
サッカーのスタープレーヤーだった主人公ジョージと、再婚を目前の元妻ステイシー、そして10歳の息子ルイスが「家族とは何か」を問いかける。現役を引退した彼に、クレジット会社からの督促の電話、大家さんからの家賃滞納との声、彼の現状が始まる。息子のサッカーチームのコーチをする場面から、息子との交流の糸口になり、ステイシーの愛情に対する葛藤に引き込まれます。ジョージの「奴は、君を、笑わせてくれる?」を聴きながら、「君は、俺よりも、大人になったな」の言葉が思いだされる。ドアを閉める直前に、ステイシーの「なるしかない」が、いろいろな場面に重なるものがある。息子ルイスの「僕のパパは、ひとりだよ」のセリフが、心に染みた人も多いかもね。ステイシーの婚約者マットの「三年住んでいれば、君の気持ちも分かるさ」と人柄も伝わってきました。この映画の興行収入を見ると、営業的には不評のようでした。離婚が日常的な社会で、過去の結婚生活を振り返る場面、男女の葛藤、気持ちの切り替えを妨げる物語なのかも知れない。10歳のルイスの言葉に、揺れ動く親子。でも、ステイシーが結婚式直前に「本当に、愛し続けているのは?」の自分自身への問い掛けが、この映画を魅力的にしている。きっと、それが、映画の世界なのだろう。多くの実情は、「別れたら次の人」です。その判断と行動が、新しい自分になるから。この限られた人生を幸せに生きるのは、今の選択の積み重ねであり、答えは一つとは決まっていない。それぞれが、幸せであることを願います。ラストシーンで、ステイシーのサッカーボールのヘディングの上手さが、印象的でした。
★★★★★ 脇役にもスマイルを
ストーリーはサッカーチームのコーチを任された主人公が癖のある保護者に振り回されながらも息子や元妻との復縁を模索していくハートフルコメディ。この物語には悪人と言うのが出てこず、ストーリーもハッピーエンドで終わるため良い映画ではあるのだがいくつか結論を言いたいが為だけに捨て置かれたキャラがいるのが残念。元妻(ステイシー)の再婚相手は決して悪い人間ではないのに、主人公とステイシーがよりを戻した後、特に救いも無く物語からフェードアウトしていく。家族の再生と言う結論に至るまでの障害として配役されているのだろうが、再婚相手側から見れば酷い展開である。主人公の為に大手スポーツ番組の仕事を取ってきたにも関わらず、主人公に「子供の為に関係は止める」と言われた女キャスター。終盤で主人公はその仕事を「仕事よりも大切な家族がある」と言う理由でドタキャンしてしまう。「大きな仕事よりも子供が大事」と言う結論を描くための行動なのだろうが、これでは女キャスターがあまりにも報われないし主人公が無責任すぎる。ユニークな脇役が多いのだから、主人公のハッピーエンドだけではなく周りの人々の結末もしっかりと描いてほしかった。
★★★☆☆ とても残念
作品の方向性がぶれぶれ。題材がベタなだけに活かしきれていないのがとても残念。
作品の詳細
作品名:スマイル、アゲイン |
原作名:Playing for Keeps |
監督:ガブリエレ・ムッチーノ |
脚本:ロビー・フォックス |
公開:アメリカ 2012年12月7日、日本 2013年8月17日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ |
製作費:5500万ドル |
興行収入:2400万ドル |
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