誰も気づかない、誰も信じない・・・この恐怖は悪夢か、現実か
『アバター』や『スカイラインー征服』をなどを手掛けたストラウス兄弟の第一級の心理(サイコ)スリラー!
ストーリー:巨大竜巻、黄色い雨、空を覆う黒鳥の大群・・・・・。その悪夢はある日突然始まったー。田舎町の工事現場で働くカーティス(マイケル・シャノン)は、耳の不自由な娘ハンナと妻サマンサ(ジェシカ・チャステイン)と慎ましくも幸せに暮らしていたが、ある時を境に、たびたび大災害の悪夢に悩まされるようになる。 そのあまりに恐ろしいイメージは日ごとにリアルさを増していき、やがてその恐怖に取り憑かれてしまうカーティス。近いうちに必ずや地球規模の天災が発生すると信じてやまない彼は、家の近くに深く穴を掘り、避難用シェルター作りに没頭し始めるが、家族や友人はまったく彼の行動に理解を示さず、むしろ不信感を募らせる一方だった。果たして、カーティスの常軌を逸した言動は哀れな妄想なのか、それとも・・・・。
キャスト:マイケル・シャノン、ジェシカ・チャステイン、シェー・ウィガム、ケイティ・ミクソン、キャシー・ベイカー、レイ・マッキノン、リサ・ゲイ・ハミルトン
★★★★★ 最初から最後まで、リアリティーを躊躇なく貫いた素晴らしい名作
本当に素晴らしい。なぜか5時間ぐらいの長編に感じる位長く、そして最後の最後まで最高に面白く楽しめた。配役、演技、会話のリズム、構図、色合い、服装、音楽、全てが最高にリアリティーを表現されていて、映画の一つの理想のように感じた。キューブリックの影響を感じるが、本当に素晴らしい大好きな作品。歴史に残る名作だと感じた。
★★★★★ 見応え、考え応えのある一本
人を狂わす謎の嵐の夢に苦しむ男。母と同じく精神的な病気ではないかと思いながらも彼は周囲の反対を押し切りシェルターをつくろうとするが。。。 嵐は来るんだ!と確信するというよりは自分は病気だと思うけど不安で不安でしょうがないからシェルターをつくるという感じがとても見応えがある。家族を守りたい故の不安が家族や平穏を遠ざけてしまう。ラストの展開は色んな解釈があるだろう。この映画の終わり方として、やっぱり俺は正しかったんだという終わり方も、全ては彼の不安でその不安をを乗り越えるストーリーでしたというのもどっちもしっくり来ない。そのどっちにも落とさない終わり方はとてもよかったと思う。あと、この映画はどうしてもキリスト教について考えてしまう。主人公が教会に対して消極的なのはコミュニケーションを取りたくないという意味もあるだろうが、終末を信じているのに安穏と日々を過ごしている周囲の人達と主人公の対比をイメージした。見応え、考え応えのある一本。役者達のリアリティも素晴らしい。
★★★★☆ だんだんと歯車が噛み合わなくなっていく 人を選ぶ映画
悪夢を見たことによりまわりの人と話が噛み合わなくなり生活が破綻していく描写が興味深かったです。現実で新興宗教などにハマって社会からゆっくり孤立していく様子はこんな感じなのかもしれません。私はとても面白く鑑賞しましたが、かなり人を選ぶ映画だと思います。おそらく「最初から最後まで退屈で眠くてたまらない、なんてつまらない映画なんだ」と最低評価を付ける人も居るはずですがそういう意見を私は否定しません。
★★★★☆ 夢の重さ
途中眠くなると言うレビューが多いけれども、アメリカ映画では数少ない労働者階級の日常をベースに描いたこの映画に引き込まれた。こういう「文体」は生半可な力量では表現まで届かない。それぞれの役者が醸し出す「寄る辺なさ」もいい。家族を守るために作り始めたシェルターが、逆に家族やコミュニティに異和を招き、破綻寸前まで至る。本人もそれが妄想だったかも知れないと、現実と折り合いに向かった矢先に、妄想が現実へと転位する。そこで映画は終わる。観客に手渡されるのは、不確かで不安定な世界の、夢のような重さ。何かの暗示や啓示というよりも、世界とは初めからそのようなものであったという、夢のような記憶。
★★★☆☆ 自然災害パニック映画ではないので…
マイケル・シャノンの独特な演技。ちょっと怪しく、不思議な俳優と名女優ジェシカチャステインの共演!個人的には、自然災害パニック映画系の『ツイスター』『ボルケーノ』『デイ・アフター・トゥモロー』などを期待していましたが、見事に外れましたが…、なかなか面白かった。
作品の詳細
作品名:テイク・シェルター |
原作名:Take Shelter |
監督:ジェフ・ニコルズ |
脚本:ジェフ・ニコルズ |
公開:アメリカ 2011年9月30日、日本 2012年3月24日 |
上映時間:121分 |
制作国:アメリカ |
製作費:400万ドル |
興行収入:500万ドル |
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