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盲目のハンデを抱えながら、音楽への情熱を胸に力強く生きた大歌手レイ・チャールズの生涯を赤裸々に描く

故・レイ・チャールズの半生を『愛と青春の旅立ち』のテイラー・ハックフォード監督が演出した音楽満載の自伝映画。レイを、本人直々の指名を受けた『コラテラル』のジェイミー・フォックスが、自分自身を消し去ってしまったかと思うほど、レイ・チャールズになりきり、彼の魂が乗り移った爆発的パフォーマンスを披露。またドラマはソウルの神様レイだけでなく、女性にだらしない一面や薬物中毒、厳しいビジネスマンの顔もつづり、レイ・チャールズ本人を奥深いところまで描いているのもじつに興味深い。しかし圧巻はやはりライブ。年代ごとに披露される名曲の数々は、当時のレイの心情にリンクしたもの。この曲の背景には、こんなことがあったのか…と新たな発見に驚き。映画を見たあと必ずやサントラもじっくり聴き、レイの声にひたっていたくなること絶対だ!!

ストーリー：ジョージア州の貧しい家庭に生まれたレイ。彼は幼い弟を事故で亡くし、自身も７歳の時に視力を失うという不幸に見舞われる。しかし、“音”の世界に光明を見出し、１７歳の時にピアノの才能を認められたレイは、盲目の天才と呼ばれ注目されるようになる。やがて彼は、ゴスペル歌手のデラ・ビーと結婚。しかし、彼は名曲を生み出す一方で浮気と麻薬に溺れ、私生活は波乱の連続だった・・・。

出演：ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、レジーナ・キング、クリフトン・パウエル、ボキーム・ウッドバイン、ハリー・レニックス、アーンジャニュー・エリス、テレンス・ハワード

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　天才ソウルミュージシャンの生い立ちと生き様を克明に描いた作品

レイ・チャールズという不世出の天才を、ジェイミー・フォックスの怪演で見事に浮き彫りにした作品。彼の生き様を縦糸に、作品と時代背景を横糸にレイ・チャールズというクロニクル（年代記）を鮮やかに描き出している。音楽の革新者（イノベーター）であった彼はその有り余る才能で、人の求めるものを感じタブーを打ち壊し音楽の新しい歴史を作り上げた。彼がピアノを引き出せば、そのグルービーなサウンドに誰もが踊りださずにはおれないのだ。かのジョン・ランディス監督の映画”ブルース・ブラザース”の中でも楽器屋のおやじに扮したレイがピアノを弾き出すと皆が踊りだす”Shake Your Tail Feather”という曲が入っているが、彼の音楽には人を熱狂させる何かがあるのだ。そんな天才の不幸な生い立ちとトラウマ、そして自らの手で勝ち取った栄光と挫折がジェイミー・フォックスによって見事に再現されている。彼はこの映画の撮影中、レイ・チャールズから直接演技指導されたらしく、その立ち居振る舞いはレイ本人と見まごうばかりである。おそらくジェイミー以外ではこの映画自体成立しなかったであろう。

★★★★★　バランスよく楽しめる

演奏部分と伝記部分とのバランスがよく気軽に楽しました。時代背景はポイントを押さえて簡潔に描かれているので　そういうのが面倒な人はそこは気にせずヒューマンドラマとして楽しめますし、またそういう部分に興味ある人にとっては明確に指針が示されているので自分と調べることによってより理解が深まるという万人受けする映画だと思います。改めてレイ・チャールズの音楽の幅の広さに気付かされ、ブルースブラザーズの源流だあ♡と驚かされました。

★★★★☆　ただのソウルの巨人ではない、ひとりの偉大な人生

ソウルミュージックの巨人、レイチャールズの自伝的映画。とにかく音楽好きにとっては堪らない音のパレードで、コレだけでも見た価値はあったってもの。レイが少年時代、セッションを初めてやったサウンドがカントリーミュージックだというのが彼の人生を示唆してる。彼はサウンドに関してはすごく柔軟だった。それはもう頑固すぎるほどに。盲目や弟の死、差別、貧困というすさまじいリスク・負の状況を乗り越えて、なお自分の足で人生を歩むこと。これには、ヒトから裏切りと言われるくらいのサウンドの変化や金に執着心を持つことが必要であり、人間的にも強くない彼は次第に強欲とともにドラッグに蝕まれていく。自分の足で立つこと。自己のアイデンティティを確立することは音楽の神といわれる彼にも異常に難しいことだった。この映画はそれを確立するまでが描かれていてそこにカタルシスを感じた。

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